見出し画像

他者へのまなざしと酒

初めて出会う人とまず最初にやることは自己紹介でもなく、過去の仕事の話でもなく、どう生きてきたかどう生きていきたいかの会話でなければいけない。
できれば酒を飲んで、烏龍茶でもいい。生き様を晒すことがいちばんの自己紹介だと思う。

こういう仕事をしてきたから、こういう人なんだとイコールで繋がることの方が少ない。そして誤解をはらむ。こういう生き方をしてきたことを知った上で何を成したかを知る方が正しく相手を知ることができるはずだ。

うわべの情報で人やその人らしさを定めてはいけない。誰かの悪口を聞いて批判されてるから自分もその人を否定的に見るなんてことは決してやってはいけない。もちろん悪い人もいるかもしれないけれど関係性を持った上で自分の心でその人らしさを見つめなければいけない。

情報が溢れかえった時代だからこそAmazonのレビューを見るように人を判断していては人として生まれてきた意味を捨てている。良いところも、悪いところも見た上であなたが決めれば良い。

人は上手くいってないと誰かを否定して自分の安心を確保する生き物だ。心のバランスを保つにはそうするしかないことを知っている。だから差別や偏見は消えないのかもしれない。

と同時に誰かを否定することは自分を否定していることでもある。関係性や他者は写し鏡である。人を否定するとき同時に自分の影を踏んでいる。言葉ってそういうものなんじゃないかと思っている。

寡黙な人ほど言葉数は少なく他者を否定しない。
そういう気持ちが芽生えた時に自分を見つめるからかもしれない。放たれた言葉は同時に自分への言葉でもあることを知っているのかもしれない。

関係性の中に生きている。
そのことを考えると否定するより知ろうとすることの方がよっぽど建設的じゃないかと思う。

昨日はプロジェクトキックオフの会議を経て5時間も飲んでいた。仕事の話より生き方の話。数時間前のはじめましてが相手を知り共感が繋がり関係性となりチームになる。必要なのは他者へのまなざしと少しの酒。大きな笑い声だけ。

良い夜でした。

#仕事 #日記 #エッセイ

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。