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最後のお見送り

幼稚園、最後のお見送り。
風きもちいなぁという春の日も
ミンミンうるさいーという夏の日も
パパ!葉っぱの色が変わってる!という秋の日も
寒い寒いと僕の服に潜り込む冬の日も
今日で最後かぁと手を繋いで歩いてく。

あんなムチムチの毛むくじゃらで生まれて
全然シュッとせえへんなぁと妻と笑って
私は餅から生まれたの!ふふふと笑って言い返す。
大きなったなぁ。嬉しそうにランドセル背負って見せて
お兄ちゃんと同じところ行けると喜ぶ笑顔が眩しいね。

これからたくさん楽しいことがあるね。
新しい挑戦もいっぱいあるし、友達もたくさんできるんだ。
やりたいこともいっぱい見つかるだろうし、
嫌いな給食とかもあるだろうね。

季節は変わらず春夏秋冬を繰り返して、
いつもそこにいてくれるけど
君たち子供は、どんどん成長して変わっていくんだ。
今日の君は、今日だけの君なんだ。
もう大人になった父ちゃんからすると、
もうしばらく今のままでも良いんだよと思う気持ちがいっぱいだけど
君が心踊る分、心も体もどんどん大きく育っていくんだから
一緒にそのことを喜び合うことにしたよ。

花々が芽吹くこの季節に
君の知らない世界がいっぺんに花開くことを
父ちゃんも母ちゃんも楽しみにしてる。

卒業していく、たくさんの子どもたちへ。
おめでとう。ワクワクするね!

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。