料理の不思議

最近、あまり飲みに出れないのでザワつかれている。最近、松倉こねーぞと。
まぁ、そういう時もある。今、主夫モードで慣れない家事をしつつも仕事をしている。今日はビーフシチューなんかを作っている。結構時間かかるんだね。

結構、大変ではあるが、それなりに楽しんでいる。慣れない家事も楽しい。ビーフを赤ワインで煮込むと肉が柔らかくなるってのがイマイチ理解できない。その差分を確かめてないからだと気付く。では、この赤ワインを飲み干してやろうかとも思うが、それも違う。だまって煮込んでみる。

ジャガイモは崩れやすいらしい。これもなっとくいかない。切ってる時は人参と同じくらいの固さなのになぜジャガイモが先に崩れるのだろう。不思議がいっぱいだ。僕は料理の世界のことを何一つ知らないことを知ることができる。

そうだ、と思い余ったジャガイモをゴシゴシ洗って、電子レンジで 3分チンしてバターを乗せて食べる。地元の北海道で食べた味だ。懐かしい。
思い返せば、素材に一手間で美味しくなるものばかりに囲まれていた。料理に興味が湧かなかったのはそういうことかもしれない。

生きてるだけでうまい野菜やカニや牡蠣や、その他諸々の食材はすごい。ジャガイモなんて洗ってチンするだけで日本酒がグイッと飲めてしまう。
気づけば酒の話ばかりしている。禁煙も成功し、酒も少し遠くなっているので我が欲望は全て食欲へ向かっている。禁煙後の行き着く先は肥満なので精進しなければいけないが、まぁこの際、太ってもいいかなとも思う。

キッチンの横に窓がある。そこには電子レンジが置かれていて、その上にマシンをおいて立ちながら仕事している。即席スタンディングデスクだ。意外と仕事はやりやすい。雨がポツポツ降ってきた。1時間半ほどかかったビーフシチューが間も無く完成する。喜んでくれるかな。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。