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銭湯で鼻歌を君に

アイデアや考え事は銭湯で考える。
ちょうど良いのだ。思考を邪魔するものが全くない。サウナで湯船でボーッと思考を揺らす。

受け止めなければいけない悲しみがあった。
昼寝をしても消えないもので銭湯グッズを持って夜を歩く。からんからんとシャンプーやボディソープがぶつかって歩むリズムを奏でる。

光の少ない道の奥にぼうっと光る銭湯の灯り。
銭湯はいい。すごい人も普通の人も悪い人も意地悪な人も裸になればただの人だ。無愛想な大将に490円を渡し、服を脱ぐ。

頭を洗い体を洗い体の汚れを落としていく。
隣の老人は真剣に鏡に映る自分を睨んでいる。
この人もまた何かを考えている。
見渡すと老人から子供まで各々の時間を過ごしている。当たり前だけどみんな生きてる。

鏡を見ると少し目の腫れたアホヅラが見える。
何を悲しんどるのか。生きろ。馬鹿野郎。
生きてるやつの使命は生きることくらいだ。先に逝ってしまったものを忘れず語ることだ。

サウナに入り、昭和歌謡の歌詞を聴く。
良い曲だなぁと目を瞑り聴き入っていると急に歌声が聴こえてびくりとする。隣にはゴリ爺さん。
年齢の割に松本人志のような体つきの常連だ。

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550字
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