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あたらしいまいにちノート

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まいにちのあんなこと、こんなこと。
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2020年9月の記事一覧

鏡の前に立つ、その男を見つめなければいけない

ホテルで扱うプロダクトをセレクトするために淡路島リサーチに出かけた。たった1日で高濃度な出会いに考えがぐるぐる巡る。ここでは暮らしと仕事が気持ちよく握手しているような不思議な空気がある。 いや、暮らしから仕事が伸びているのか。なんしか地続きな景色を見た。秋の心地よい風が吹き遠く鳥が風に乗り停滞している。薄らと空に浮かんでいた月は徐々に存在を増し紫色と青の間の名前のない色に染まる風景を眺めていた。 都会と島では忙しさが違うとは思っていない。どこにいたって忙しない人はいるし、

巨大な虹と遡る時間

気付けば子供たちはそれなりに大きくなり自分の部屋やリビングで自分のやりたいことに夢中になっている。父親の僕としては何かして遊ぼう!という無邪気なお誘いが減ってしまった小さい寂しさと読書以外、特段やることもない自分にちょびっとだけ幻滅する。 コロナでしばらく足を運べなかった映画に行こうと思ったのは慌ただしい仕事の最中。週末、映画でも見に行こうとデートに誘い二人が好きなクリストファー・ノーラン監督の新作「TENET」を観に行くことにした。なぜ仕事中に急に映画をと思ったのか考えて

SNS依存から簡単に脱する方法

そういえば自分のペースを取り戻すために色々やったのが以下の日記の頃。 1ヶ月までは行かないまでも3週間ほどスマホやタブレットにSNSアプリがない日常を気づけば過ごしていた。自分でも驚いたが「全然いらない」 なんで今まであんな見てたのか。僕がSNSに接続するのはPCのみだ。 今だによくわからないが1週間ほど経つとSNSで何も得られてないことに気づく。そもそもインプットのためのツールと勘違いしていたが誰かの日常や求めても居ない主張なんかは正直大した意味はなかった。ノイズを食

どこにでもある日曜日

朝から、猫たちが「カリカリをください」と三匹鳴きわめかれるのでパジャマ姿でスーパーに出かける。なんともたくさんの種類のカリカリがある。好き嫌いがあるもので、うちの子たちのお気に入りをカゴに投げ込む。 ついでに人間の飯も買わねばと大根おろしとシーチキン、いくつかの飲み物を買う。購入した材料で、昼飯をちゃちゃっと作り、子供たちともぐもぐ食べた。懐かしき祖父の味。 僕がまだ小学生だった頃、翌週末の昼ごはんに作ってくれた味だ。思い出スパイスとともに、一人暮らしの松倉青年の空腹を満