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いつの間にか好きになっていくキャラクター

氷と炎の歌 未刊行の新刊サンプル章 シオン その2(登場人物)

海外ドラマ『ゲームオブスローンズ』の原作、ジョージ RR マーティン著の『氷と炎の歌』シリーズ読書会に参加しています。

前巻より10年たってもまだ刊行されず、ファンを狂気に追い詰めているシリーズ6作目『The Winds of Winter』ですが、著者のジョージ・RR・マーティンはいくつかサンプル章を発表しています。

前回シオン章のあらすじを紹介したので、今回は登場人物について書きたいと思います。

ジャスティン・マッシー

スタニス軍の参謀級の騎士のひとり。
王に、ブレーヴォスの鉄の銀行まで行って、貸付金を受け取ってくる命を受ける。

マッシー家は英雄の時代からの旧家で、良い家の出身なので、ジャスティンも(いつもマッシー呼ばわりしているので、なんか名前呼ぶと吹いちゃうけど)礼儀正しく余裕を感じさせる言動。

しかし何らかの理由で(次男以下?分家?廃嫡??)土地なし、城なしっ子なので、自分でなんとかしないといけない、サバイバルな人生を余儀なくされている。

マッシー家の三つの渦巻きは、古い家の古い紋章。

それで当初は、スタニスに認められてヴァルをお嫁さんにもらい、ウインターフェルの城主になろうと盛んにアピールに励んでいたが、失敗。
今思うと、スタニスがもうちょっと気を持たせていたら、ヴァル本人、巨人、またはジョンに殺されていたかもしれないので、良かったね、マッシー笑

その後素早くターゲットを変えて、今度はアシャに猛アタック。どうしても鉄諸島の支配者になりたい。

あのー?
グレイジョイの叔父さんたち、会ったことあります?
濃いよー、みんな。

しかし鉄の文化にあまりにも合わなそうなので、アシャには悪いけど間違って結婚しちゃって、祝宴で指の舞をみんなで踊ることになって、えぇぇ~!!とか、濡髪叔父さんのもと、いきなり洗礼儀式でげぼーっとなったりするはちゃめちゃ滞在記が読みた過ぎる!

サンプル章でブレーヴォスまで行くミッションを受けるが、これちょっと帰ってこられないんですかね、やっぱり。
マーティン先生の世界だし。

あなたの側で戦います!とがんばってたのは、戦功をみんな他の騎士たちに持っていかれて、自分はゼロになるんじゃ...ってのと、せっかく仲良くなって鉄諸島の金髪王に近づいてきているのに、アシャを他の人に取られちゃったら、という焦りでしょうね。

スタニスは、戦いは他の騎士だれでもできる、むしろお前よりよっぽど良い戦士がいっぱいいる、それよりエッソスでマナーが良く弁舌巧みなお前が必要なんだ、とのこと。

一瞬、アシャから引き離して彼女を燃やすんじゃないでしょうねっ!!と意気込んだけど、スタニス陛下だしその気になればマッシーごときに邪魔されるとはとても思えない。
いや、絶対その気になってほしくないんだけど。
多分、本当にブレーヴォスに行くのにちょうど良い、と思ったのかもしれません。

でも偽アリア、ジェイン・プールはジョンに会ったら偽物であることがばれるから怖いだろうね。
脱走したりするのかな?

マッシー、ティコ・ネストリス、ジェイン、アリサン・モーモント、ナイツウオッチのひと二人、兵士6人でまずはイーストウオッチに行く。
そこからジェイン、アリー、黒衣のブラザーの4人はカースル・ブラックに行く。マッシーとティコはブレーヴォスに。

氷と炎の歌シリーズでは、最初から大々大好きな人たち(ミッサンデイ、サーバリスタン、ガーラン・タイレルなど)と、最初は誰?それ?くらい気にも留めてなかったのに、じわじわと良さに目覚めるキャラクターがいる。
マッシーは明らかに後者。

スタニス軍雪で足止めされて、寒くて食料も無くなりかけて、挙句に空腹のあまり人肉食、そして罰として火あぶり処刑とか、もうひたすら怖いしつらい!メリサンドル助けて!
そんな中、この人のかるぅーい、負けない明るさがどれだけ救いになっていることか。

サンプル章でも、スタニスにブレーヴォスに馬を12頭連れていけ、と言われて「乗るためですか?それとも食べるため?」なんて軽口をたたく、あぁ...マッシーぶり健在でうれしいよ!

アシャ章から、色白ピンクのお肌に淡い金髪、大柄、と記憶してたんですけれど、ジョンには"a loose-limbed, fleshy"と見られていた...!
日本語版持ってないんですけれど、つまりこれはぷよぷよしてお肉が余っている、ということ...!?


ジョンよ、きみ、厳しいな。
そりゃ16歳でナイツウオッチの総師、野人と何か月も暮らしてきたり、異形人から王土の人々を守るために必死だったら、南からきた軟弱そうな騎士なんて、なんだこいつ、肉余ってんな、って見えちゃうよね。
あ、でももしかして雪の中の行軍で食べ物も少ないし、最近痩せたのかもしれないね。

じゃあ次マッシーに会えるとしたら、アリア章かな?ダヴォス章?ジョン...は無理ですよね、多分。
次の視点人物の目にはどう映るのか、それも楽しみだ。





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