自分に子供ができた時にやり返したゲーム

noteのお題から

こんばんは。SAZZYです。
諸々落ち着いてきたんで、リハビリ的にまた書いていきましょうか。

せっかくなんで、お題のほうから。今回は #心に残ったゲーム  

まずゲームをやるうえで何ですが、個人的に「やりこみ」が苦手です。
例えば「レアな素材5個集めないといい武器が作れない」とか「この作業やってあの作業やっていかないと真のシナリオにたどり着けない」とかは敬遠しがちな内容だったりします。

あと、やたらムービーが多かったり描写がリアルすぎるやつ。
いや、そこは曖昧にしておいてほしい。正直。ファンタジーな世界をリアルに描写しちゃうと、画面を直視できなくなっちゃう場合があります。

というわけでドラクエ11は2Dでプレーしてました。多分世界異変後のイベントとか3Dで見てられなかっただろうなぁ…(一応あとから見れたから見たけど)

MOTHER3とかも多分NINTENDO64のまま開発されてたら結構すごいシーンがつらつらと出ていたような気もする…本当に2Dドットでいろいろ考えたり想像したりするぐらいがちょうどいい、というのが私のゲーム感です。

さてさて、タイトルが「子供ができた時」ということにしたので、1本ご紹介したいと思います。

ドラゴンクエスト5 天空の花嫁

1992年発売のRPG。ドラクエシリーズとしては初のスーパーファミコンソフトでした。
親子3世代にわたる冒険、そして仲間モンスターシステムの本格導入、裏ダンジョンに裏ボスなど、今のドラクエシリーズでは半ば当たり前になったシステムもこのあたりから実装されていました。

主人公は6歳の少年。父親に連れられて旅をしていくのですが、その父親、パパスが強い。1ターンに2回攻撃を仕掛け、息子(主人公)がダメージを食らうと、「大丈夫か?」のセリフとともに回復呪文をかけてくれる。肝心なところで風邪を引いて離脱したり、話を信じてくれなかったりするところはあるにせよ、この強いお父さんに連れられながら前半が進んでいきます。

そして主人公は大人になっていきます。パパスもこの世を去ってしまい、一人(時に二人だったり、仲間モンスターが加入したり)で旅を続けることになります。ここで、世に言う「ビアンカ・フローラ論争」が起きます。

簡単に説明すると、主人公は「伝説の勇者の子孫」を探すために、かつてその勇者が使っていた武器・防具を探す、という目的が生まれています。
そのうちの一つ「天空の盾」をサラボナのルドマンという人が持っているという情報からルドマン宅に行くと「炎のリング・水のリングを持ってきたものに、娘フローラとの結婚と家宝の盾を授ける」なんて言ってくるわけです。

そして炎のリングを探しだした後、水のリングを探しに行くのですが、そこで昔離れ離れになったビアンカと再会。ビアンカとともに水のリングを探し出し、ルドマン宅に行くと、「ひょっとしてビアンカは主人公の事が好きなんじゃないか」ということをフローラが言いだし、そこから一晩でどちらと結婚するかを決めないといけない、というのがイベントです。

(ちなみにフローラにも相思相愛に近いアンディというキャラクターがいます)

子供の時分、私はどう考えてもビアンカ以外に考えられなかったので、ビアンカで通していたんですが、「えー、フローラはイオナズン使えるじゃん」「フローラのほうが後々いろんなアイテムをもらえるじゃん」という話になります。(実際フローラと結婚すると、行く先々で強力な防具なんかをもらえたりするイベントが起きます)

いや、ちょっと待て。子供の時も一緒に冒険して、そこからもいろいろあったのにそれを見捨てて盾のためにフローラに行くのかと。

そりゃ何回かプレーする上でフローラを選んだことは当然あるけれど、フローラを選んだあとのモヤモヤがすごい…ということもあり、私はビアンカ派です。

ちなみにどっちを選んでも結局盾は同じタイミングでもらえます。

で、論争はともかく。
問題なのはそのあと。話を進めていくと、ビアンカ(もしくはフローラ)が妊娠します。そしてあるイベントの後、双子を出産します。

そこで名前を考えるイベントとかが出てきます。当時私は6歳か7歳。そんなタイミングで「自分の子の名前」を考えるわけです。
まあ当然の事ながら全くその辺は何も考えてません。ファンタジーの世界っぽくそれらしい名前を付けました。

そしてそのまま世界を救う旅が続く…のですが

大人になってもう一度やってみた

ここまで書いたことを改めて、大人になった私がプレーしてみて思ったことを書いていきます。

そもそもなんでもう一回やってみようと思ったかというと、2013年に結婚、2014年には妻が妊娠。そう、別に旅をしているわけではないのですが、上記のような状況が現実世界で出てきました。

「親ってなんだ」「生まれてくる子供ってなんだ」「父親って何したらいいんだ」

急にわからないことがいっぱい出てきました。あんまり父親とのいい思い出がないということもあって、うーん、どうなんだと思ったときに、ふとドラクエ5を思い出したのです。

3DSでリメイクされていたので、それをプレーしてみることに。

序盤、パパスはちょっとやそっとの攻撃では倒れないHPを持ち、圧倒的な攻撃力で敵を倒します。ただ倒すだけではなく、傷ついた息子を気遣い、傷をいやしながら先に進みます。ただ強いだけではありませんでした。

息子の行動を褒めます。それが本人が眠っている間に外出したことであったとしても。ちゃんといいことには評価をしていました。

パパスとは結局死別してしまうのですが、その直前のイベントでも、「息子を思う親の気持ち」を説くなど、子供の時には特に何も感じなかったセリフ一つ一つが身に染みていきました。

そしていざ妻の出産が始まるとき。
周りのキャラクターが「私は3人産んでいるから奥さんは任せて」とか「気を確かに持って」という励ましの言葉をかけてくれるわけですが、そんな中でただ一人、真理を突くセリフを放つキャラクターがいました。

「こんな時男はただオロオロすることしかできないですね」

そうだよなぁ。男は何にも変わってあげられることはできないし、その場にいることしかできないもんなぁ…

このセリフを改めて見て、妻を見ました。その日が来たらどうなるんだろう、と。

ゲームでは産気づいてしばらくしたらすぐ出産が完了します。
そのセリフを見て数日後、わたしの家の番が来ました。

朝5時に「陣痛が来た」と妻に叩き起こされ、準備をして産院へ。
そこから陣痛に耐える妻。本当に私にできることなんてほとんどありませんでした。文字通り「オロオロするしかできない」わけです。

かといって妻をただぼーっと見ているわけにもいかない。いろいろお手伝いなんかをしながら、何かできることを、と考えていましたが、結局役に立ってたかというとほとんど立ってなかった気がするなぁ…

ゲームのセリフを考えたスタッフさん、今ならよくその気持ちがわかります。

あと、名前を決めるときにとんでもなく気合いが入るようになってしまいました。そりゃそうよね。大事だもんなぁ。

ちなみに

その後、ドラクエ5では、時間経過の後、生まれた子供と旅をしていくことになります。

そこでもう一つ思い知ったことが。生まれた子供はもうある程度ステータスが高くなってはいるんですが、それでも周りの敵キャラクターからすると弱いんですね。ただその時点で主人公がパパスのような高スペックを持っているわけでもなく、うっかり「あ、死んだ」なんてことが多々ありました。

「そうか、ちゃんと守って育てないといけないんだな」と。

時に馬車に引っ込めつつ、レベルを上げるために必要な時は表に出したりしながら、鍛えていきました。そうすることで主人公より強くなっていくキャラクターもいるわけなんですが、これも現実の育児と似たような感じで。

守りながら、体験させながら、そうやって子供って大きくなっていくんだなと。ドラクエでは使える呪文が増えていくように、現実ではできることが増えていって、現実世界のレベルも上がっていくんだなと思いました。

というわけで

 #心に残ったゲーム 、今回はドラゴンクエスト5をチョイスしてみました。
久しぶりにやりたいなー。去年やってた映画もドラクエ5が元になってたし。

本当にアニメ化するなら5でやってほしいなぁと。あともしもう1回リメイク版を出すなら、娘をちょっと強くしてあげてほしい。娘にしかできないことを、もうちょっと強調してほしいな。なんて思う次第です。

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