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【グルメ】「おび天 蔵」の「おび天」(宮崎県日南市)

先週、宮崎県日南市の飫肥おび城の写真をアップした。

今日は、飫肥城のある飫肥地区のご当地グルメ、「おび天」のご紹介。

「おび天」とは、何か。

農林水産省のページに、以下の説明があった。

「おび天(飫肥天)」とは、宮崎県日南市飫肥(おび)地区の郷土料理で、魚肉練り製品。揚げかまぼこに分類される。
飫肥藩領であった江戸時代に領民たちによって考え出され伝わってきた料理である。もともと飫肥周辺では味噌を使う料理が多く、南西諸島からの移住者を中心に、19世紀半ばにサトウキビの栽培がはじまったことなどを背景に、味噌と黒砂糖を使う「おび天」が誕生したと考えられている。
イワシ、アジ、シイラ、サバ、トビウオ、サワラなど日向灘の近海でとれる大衆魚を、丸ごとすり身にしたものに豆腐を混ぜ、味付けに味噌や醤油、黒砂糖を加え揚げてつくる。見た目は薩摩揚げに似ているが、豆腐が入っているため薩摩揚げに比べて柔らかく、ふわりとした食感で、少し甘めで独特の味わいがある。通常、煮るなどの二次的加工を施されずに揚げたそのままで食べる。
飫肥地区では「おび天」の定食を提供する飲食店もあり、揚げたてを食べることができる。

要は、江戸時代に生まれた魚肉練り製品で、薩摩揚げに似ているが、豆腐、味噌、黒砂糖の味付けがポイントだということのようだ。

訪問したのは、「おび天」の老舗であるという「おび天 蔵」さん。飫肥城のすぐそばにあり、飫肥城を訪問する観光客でにぎわっていた。

こちらが、外観。江戸時代の建物を改修して使用しているという。歴史を感じる佇まいだ。

店内はお客さんで混雑していたが、ちょうど1席のみ空いていたスペースにタイミングよく案内された。

こちらが、メニュー。おび天をメインとした定食などが並ぶ。

オーダーしたのは、「おび天定食(松)」(1580円、2022年12月時)。

少し待ってサーブされたのが、こちら。メインの「おび天」(左上)のほか、おかずの盛り合わせや、小皿が並ぶ。そして、カニ巻き汁(カニに身をすりつぶした汁)とごはんもついている。

早速、おび天をいただいてみた。これは、美味しい! 揚げたてで、温かく、ふっわふわ。よくある市販の薩摩揚げと比べると、ずいぶん柔らかい。甘めの味付けが、観光で疲れた身体に、優しく染みわたる。

次は、厚焼き玉子、きんかん、かまぼこが盛り付けられた一品。カラフルで、シンプルな和皿に盛り付けられ、レトロな印象。厚焼き玉子は、プリンのような食感だった。それぞれ、お節料理を思わせる、なんだか懐かしいお味だ。

カニ巻き汁も、カニの風味がしっかりと感じられつつも、優しいお味だった。

おび天を中心とした、バランスの良いメニューだった。特に派手さはないが、私にとっては、量も味付けも、ちょうど良いランチとなった。

城下町の歴史ある建物で、江戸時代からのご当地グルメをいただきながら、当時に思いを馳せ、思い出に残る旅のひとときとなった。飫肥城を訪問される方には、自信を持ってお勧めしたい。

美味しかった。ごちそうさまでした!

こちらのお店の公式サイトはこちら。

こちらのお店の食べログのページはこちら。

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