【温泉】温泉津温泉「元湯」(島根県大田市)
今日ご紹介する温泉は、島根県大田市にある湯野津温泉の公衆浴場「元湯」さん。(※トップ写真は「しまね観光ナビ」さんからお借りしました。)
昨日ご紹介した同じ湯野津温泉の「薬師湯」さんからは、徒歩ですぐの場所にある。
「しまね観光ナビ」さんのサイトによると、こちらの温泉は、1300年以前には既に存在していたとのこと。室町時代、伊藤重佐が仏堂を建立し浴槽を構えて疾病の民を救済したことにより、薬効の高い湯治場としての名声が高まり、温泉津村誕生のきっかけとなった、ということだ。
こちらが、外観。入口の屋根に立派な破風がある。
入り口には、「湯の華石」が置かれていた。
壁には、昭和32年の温泉分析書が掲示してあった。
対して、令和4年の温泉分析書の掲示。
男女別の浴場エリアに入ってみると・・・このとおり、味のある形の浴槽が目に飛び込んできた。
写真の浴槽は、メインの浴槽だ。2つに区切られていて、左側に「熱い湯」、右側に「ぬるい湯」とある。
そして、この写真には写っていないが、この浴槽の手前側に、もうひとつ、初心者用の小さなぬる湯の浴槽があった。
こちらに入場する際、番台のおばちゃんからアドバイスをいただいていた。初心者は、まず、小さなぬる湯の浴槽で身体を慣らしてから、メインの浴槽に浸かるように、というのだ。メインの浴槽は、「ぬるい」と書いているほうでも、初心者にはかなり熱いから、ということだった。
アドバイスに従って、まずは、初心者用のぬる湯の浴槽に浸かってみた。適温で、気持ちが良い。黄土色がかっていて、鉄の香りがする。そして、塩辛い味。
身体を慣らしてから、いざ、メインの浴槽へ。
まずは右側のスペースに、足先からそっと浸かってみる。
うわ、あっっっつぅ!!!!
これは、熱い。ずっと浸かっていられない。まずは頑張って3秒くらい我慢したが、あまりに熱くて、すぐに出た。浴槽の脇で、体育座りで休憩する。全身が真っ赤になって、火照っている・・・。
そんな私の様子を見ていた先客のおばあちゃんたちが、破顔した。よく見ると、おばあちゃんたちも、真っ赤な体で、浴槽脇で休んでいる。そこから、会話が始まる。「熱いじゃろう?」「いやあ、熱いですねぇ!」と・・・。
そこからは、数秒の湯あみと、浴槽脇での体育座りを何度か繰り返しながら、極上のお湯と、おばあちゃんたちとの会話を楽しんだ。
泉質は、ナトリウムー塩化物泉。成分は8.35g/kgもあり、濃い温泉だ。メタケイ酸も113mgあり、美人の湯でもある。湯から上がったあともずっと体が火照っていた。その温まりの効果はものすごい。いやはや、恐れ入った。
夕方と夜に、このあたりを散歩した。その時の写真もどうぞ。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらの施設についての「しまね観光ナビ」さんのサイトは、こちら。
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