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アラフィフ城ガールの、お城検定挑戦記。

私は、自称「城ガール」である。アラフィフのお年頃になってから、日本のお城巡りに目覚めた。日本100名城と、続日本100名城を、公式スタンプを集めながら巡っている。このことは、以前、次の記事でもご紹介した。

お城が好きすぎて、いろいろ調べているうちに、「日本城郭検定」という検定試験があることが分かった。要は、お城の検定だ。

上記の記事で書いたガイドブックの監修者である、「公益財団法人日本城郭協会」が主催している。

この検定の概要は、こちらの公式ホームページよりどうぞ。

ホームページ上のキャッチフレーズは、「知の天守閣へ、いざ。」 なかなか洒落ているではないか。ちなみに、ロンドンブーツ1号2号の淳さんも、この検定を受験したそうだ。

検定レベルは、1級、準1級、2級、3級とある。

それぞれ、全100問、4択問題。

平均合格率は、3級では82.8%、2級では73.6%だそうだ。ところが、準1級では35.8%まで急激に下がり、1級に至っては、 4.9%という難しさだ。

私が「検定」という名の試験を最後に受験したのは、遥か昔、大学1年生くらいのときに、いわゆる「英検」(実用英語技能検定)を受験したときだ。

あれから、もう四半世紀以上になる。アラフィフにもなって、わざわざ試験を受けるのも何だかなあ、とも思った。

しかし、思い立ったが吉日、迷ったらGO、という私のポリシーに従って、一念発起して、3級の申し込みをした。

受験する以上は、合格したい。まずは、同協会の公式ホームページから、3級の練習問題を見てみた。5題の例題が載っている。

実際に、例題を見てみよう。答え合わせは、同ホームページよりどうぞ。

まずは、多くの人が答えられそうな、有名な合戦の舞台となったお城の問題。

二つの川の合流点の断崖の上に築かれた城で、武田勝頼と織田・徳川連合軍の戦いの舞台となった城はどれか。
1.長篠城
2.高遠城 
3.岡崎城
4.高天神城

次は、広島城についての問題。広島にゆかりのある人か、毛利家が好きな人でない人は、普通は知らないのではないだろうか。

毛利輝元が広島城を築城するにあたって手本にしたといわれる城はどれか。
1.安土城
2.大坂城
3.名護屋城
4.聚楽第

これは、結構勉強しないといけなさそうだ。

そこで、公式問題集を含むいくつかの書籍を購入して、仕事の合間の隙間時間に、勉強を始めた。

すると、何ということでしょう。

お城のことを学ぶのがとても楽しく、全く苦にならなかった。

知識をひとつひとつ吸収するにつけ、以前訪問したことのあるお城のことや、うっすらとしか覚えていなかった日本史の知識や、好きな歴史小説の場面などが思い浮かび、点と点が、どんどん線でつながっていった。

その過程が楽しくて、私にとっては、これはもはや試験勉強ではなく、むしろ娯楽のように感じられた。

さて、いよいよ試験日。

受験したのは、第18回検定。受験日は、2021年6月13日。会場はこちらの、大阪会場。「新梅田研修センター」という貸会議室だ。こちらの1室で実施された。

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他の会議室では、別の資格試験も実施されていた。

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実際の試験の部屋。中は大きな部屋だった。収容人数は、100人はゆうに超えていた。

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お城の検定の受験生なんて、リタイヤして時間とお金のあるシニア世代、特に、何となく、自分の父親くらいのおじいさんばかりなのではないか、と失礼なイメージを持っていた。

ところがどっこい、そうではなかった。受験生には、シニア世代もいたが、(アラフィフの私から見て)若い人がかなりの割合を占め、女性も多かった。子どもまでいた。

簡単な説明の後、実際に試験が始まった。

試験問題は、問題集に繰り返し出てきたタイプの問題も多かったが、初めて見るタイプの問題や、全くお手上げの問題も多かった。

例えば、お城のご当地キャラクター(いわゆる「ゆるキャラ」)についての問題には、面食らった。全くのノーマークだった。4択に出てきた4つのゆるキャラのうち、彦根城の「ひこにゃん」しか知らなかった…。

分からない問題については、知っている知識を総動員して、消去法で選択肢を絞り、最後は、エイヤっと鉛筆を転がした。

60分という試験時間は、100問を解くには、ギリギリだった。途中退出も可能だったのだが、実際に途中退出した受験生は、ごく少人数だった。

自信をもって解けなかった問題も多かったので、正直言って、合格の可能性は半分くらいかなと思っていた。

さて。

約1か月後、自宅に、同協会から封書が届いた。

A4サイズの封筒。中に、厚紙が入っているようだ。

これは、もしかして…。

イエス!(ガッツポーズ) 

合格証書が入っていた!

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これと共に、「採点結果のお知らせ」と題する用紙が入っていた。点数と順位が記載されている。3級は、今回、全国で合計541人の受験者がいたらしい。

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合格通知をもらったのは、随分久しぶり。いくつになっても、何かに合格するのは、嬉しいものだなあ。

この検定、お城のことを詳しく学ぶにはとてもいいと思うので、お城好きの方には、是非お薦めしたい。

次回の試験日は、2021年11月14日(日)。申込み締め切りは、2021年10月5日(火)。東京、名古屋、大阪、姫路、福岡の5会場で実施される。また、この回から3級はオンライン受験が可能になる。地方在住のお城ファンには朗報だ。

お申し込みは、以下の公式ホームページからどうぞ。

ご参考になれば幸いです!

※お城検定3級の勉強法については、こちら(↓)の記事をどうぞ!


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