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【英語】My door is always open.

外資系企業で上司から部下に対してよく使われるフレーズ、"My door is always open."

これは、「私の部屋のドアはいつも開いている」=「いつでも部屋に来てね」=「何かあったらいつでも相談してね」、という意味だ。

個室を持つ上司が、個室内で執務をしながらも、そのドアが常に開け放たれていて、誰でも気軽に出入りするようなイメージ。実際に、私の勤めたいくつかの外資系企業では、そういう光景がよく見られた。

ただ、最近は、多くの企業で、役職者の個室が廃止され、いわゆるフリーアドレス制になっている。そうすると、「個室のドア」という概念は、もうなくなっている。まして、コロナ禍のなか、在宅勤務、オフィスに出勤しなくなったら、なおさらである。さらに、外資系企業では、上司が外国にいて、普段は会えないということも多いから、実際に上司の部屋に行くことなんてできない。

でも、「ドアが開いている」というのは、あくまで比喩。この表現はビジネスで長らく使われてきているので、実際に個室に行くことがなくても、使われ続けている。

私は、何人もの外国人上司に仕えてきたが、本当に多くの上司が、このフレーズを私に言ってくれた。そうすると、「あ、この人には、何でも相談していいんだ」という安心感が沸く。

ただ、逆に言えば、何か重要な案件があれば、すぐに相談したり報告してほしい、という期待の裏返しでもあり、部下としてそういう責任がある、ということでもある。上司が忙しそうだったから、相談できなかった、という言い訳は通用しないのだ。上司がいくら忙しくても、相談事があれば、割り込んで、上司の時間を確保しなければならない。上司が個室で一人になった隙を見て、「ちょっといいですか、相談事が出来たので」と言って、乗り込んでいく。

私も、自分の部下になる人に初めて会ったときに、英語でよろしく、と挨拶をする機会には、このフレーズを必ず使うようにしている。そう言われて、嫌な顔をする部下はまずいない。部下と信頼関係を築くために活用していただけると嬉しい。

また、このフレーズを外国人上司から言われたら、報・連・相のコミュニケーションを、(指示待ちではなく)積極的に、自発的に取っていくと、その上司とはうまくやっていけると思う。

ご参考になれば幸いです!

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