【温泉】上湯温泉「川原の湯」(奈良県十津川村)
今日ご紹介する温泉は、奈良県は十津川村にある上湯温泉「川原の湯」さんだ。奈良県南部の山奥にある。
昨日ご紹介した「庵の湯」さんのある十津川温泉からは、約6.5キロの距離にある。十津川温泉街と比べて、ずいぶんと寂しいエリアにあり、車道の幅も細い。
こちらが、今回の目的地「川原の湯」さんへのアプローチ。
ここを下っていく。「上湯温泉」ののぼりが(ここにだけ)たくさん立てられているので、分かりやすい。
近づいていくと…。この景色だ。秘境だ。
小屋のようなものが見えてきた。
近づいてみると…。休憩所兼、川釣りの受付所のようだった。こちらで入浴料金を支払う。
「温泉はその先だよ、女湯は上のほうだ。」と教えてもらった。
男湯は川のすぐそばだが、女湯は少し高い位置にあり、男性から見えないように工夫がなされているらしい。
こちらが、女湯の入り口。源泉かけ流しの表示あり。
ドアを開けてみると…。
ほぉ。なかなか、ユニークな空間だ。コンクリートむき出しの構造物に囲まれた空間に、簡素な脱衣棚と、石造りの湯船。壁には、山の写真が貼ってある。
なんというか、手作り感満載で、味がある。
川に面した方向の壁には、ぽっかりと大きな穴が開いている。半露天、と言ってもよいかもしれない。穴のそばまで進み、下を見下ろしてみると…。
おっと!
そこには、裸の男性陣たちの姿が。女湯からは男湯が、丸見えだ。ということは、あちらからも、こちらが見えるのか…? あわてて、首をひっこめた。でもよく考えると、高低差があるので、よほど身を乗り出さない限り、男湯からは女湯の様子が見えなさそうだ。
気を取り直して、少し川沿いの壁から距離を取って、お湯を楽しむことにしよう。
お湯は、無色透明。白い湯の花がたくさん舞っている。そして香しい硫黄臭がする。ぬるぬる、すべすべとする、肌触りの良いお湯だ。これは気持ちよい!
奥側には、源泉の注ぎ口があった。「危険」の文字が。源泉温度が熱いのだ。
ちなみに男湯の様子を、借り物の写真で見てみよう。渓流のすぐそばで、とても気持ちよさそうだ。
女湯からは川の景色が間近に見えなくて残念ではあるが、しばし、深い山の緑を眺めながら湯あみを満喫した。
こちらが、温泉情報。泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩泉。源泉温度は76度超えだそうだ。
ネットで得た情報によると、こちらの温泉は、2011年の大水害で破壊されたらしい。その後、現オーナーさんが再建し、営業を再建してくださったとのことだ。確かに、まさに川沿いのロケーションである。少しの大雨でも、すぐに流されてしまいそうだ…。
こちらのような秘湯を維持していただくのは、大変なことに違いない。こちらに限らず、日本中の秘湯が、自然災害に負けず、少しでも長く存続してもらえるように願ってやまない。
いいお湯でした。お世話になりました!
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