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【温泉】人吉温泉「鶴亀温泉」(熊本県人吉市)

今日ご紹介する温泉は、人吉温泉の公衆浴場「鶴亀温泉」さん。

静かな住宅街の一角にある、古びた木造の建物が、その公衆浴場だった。建物前に停まっていた軽トラックも、何だか味がある。

ネット情報によると、昭和初期のものだとか。

私が訪れたとき、番台には、誰もいなかった。

入浴料300円(2022年12月当時)を料金箱に入れて、奥へと進む。

おお・・・。何という、鄙び。

レトロ。
渋い。
エモい…!

浴槽エリアは、まさに鄙びの極致。これは、尊い・・・!

私のヘタな説明よりも、以下の写真たちをご覧いただき、この完成された世界観を味わっていただきたい。

左下、右下の角から、それぞれお湯がオーバーフローしている。
湯口は恵比寿様。
昭和24年の「入浴者の皆さまえ」
入浴の心構えを説いたもの。
  

泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉。お湯の色は透明だが、薄茶色味を帯びている。PH値7.7の弱アルカリ性で、泉温は53.9度。熱めでスベスベとした触感が大変気持ちの良いお湯だった。

この日、私が滞在した数十分の間には、結局、誰とも遭遇しなかった。

100年くらいはタイムスリップしたような、古びた湯屋。しんとした静寂のなか、オーバーフローするお湯の音に耳を傾ける。生まれたままの姿で、熱いお湯に身をゆだね、しばし、無になる。この不思議な空間で、特別な時間を過ごさせていただいた。

このときの人吉市への旅では、一昨日記事にした「人吉旅館」に泊まり、立ち寄りで、昨日記事にした「元湯」と、本日ご紹介の「鶴亀温泉」を訪問した。3つとも、いずれも素晴らしい温泉だった。人吉温泉には、まだまだ沢山の温泉がある。このエリアへの再訪を固く心に誓った。

いいお湯でした。お世話になりました!

熊本県公式観光サイトのページはこちら。

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