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【温泉】いわき湯本温泉「さはこの湯」(福島県いわき市)

今日ご紹介する温泉は、福島県はいわき湯本温泉の公衆浴場「さはこの湯」

こちらの「さはこの湯」は、いわき湯本温泉街の中心部にある、同温泉街のシンボル的な施設だ。

この日、私たちは、自家用車で訪問していた。施設のすぐそばの駐車場に停めようと思ったが、あいにく満車だった。しかし、少し離れた場所に大きな駐車場があると知り、そちらへ向かった。

近隣の施設である「石炭・化石館」の駐車場を使って良い、ということらしい。とても広い駐車場だった。「さはこの湯」からは徒歩6分だが、許容範囲だ。

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石炭・化石館。気にはなったが、こちらには入館していない。
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駐車場の案内図

徒歩で、いわき湯本温泉街に戻る。昭和レトロな温泉街だ(※下の写真の建物は、別の施設)。

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こちらが、お目当ての「さはこの湯」の入口。立派な門がお迎えしてくれた。

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こちらが館内。ちょうちんがかかっていて、明るく楽しい雰囲気。

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この日は、たまたま、この月の「26日」だった。毎月26日は、こちらでは「風呂の日」として、入場料300円が、200円に減額になる特典があるという。ということで、この日は、たった200円で入浴させていただいた。もともと300円でも十分お安いのに、更に安い。とてもツイている。旅の途中でこういう小さなサプライズがあると、とても嬉しい。

「風呂の日」のディスカウントのせいか、この日はお客さんが多く、大盛況だった。中高年の、おそらく地元の方々と思しき方が多いという印象だった。

のれんをくぐって、脱衣所へ。しかし、脱衣所は大変混雑しており、一見して、空いているロッカーは皆無。これは困った。一瞬、戸惑った。

すると、その瞬間である。地元の方と思しきおばちゃんが、サッと寄ってきて言った。

「オレはもう出るから、ここ使いな!」

そして、即座にご自分の荷物を引き揚げ、ロッカーを譲ってくれたのだ。

か、カッコいい! 丁重にお礼を言って、荷物を置かせていただいた。

そして、服を脱ぎ、いざ、浴場へ。

こちらの施設の浴場は、檜風呂の「幸福の湯」岩風呂の「宝の湯」の2つがあり、男女別になっている。この日は女湯が「宝の湯」だった。いずれも、源泉かけ流しの天然硫黄泉だということだ。

公式サイトより
公式サイトより

「宝の湯」には、大・小の岩風呂と、打たせ湯と、洗い場が7つ。まずは髪と身体を洗うために、洗い場へ。

ところで、こちらのシャワーは、レバーを一度押すごとに、決まった量のお湯が出て、すぐに止まってしまうタイプだった。ロングヘアの私は、シャンプーを流す間に、何度もシャワーのレバーをプッシュしなくてはならず、少々手こずっていた。

すると、いきなり、隣から腕が伸びてきた!

えっ!? 

驚いてそちらを見ると、お隣の洗い場のおばちゃんが、私のシャワーのレバーを、ガシッと、たくましい腕で押さえている。目が合うと、ニッコリ笑って、

「押さえててやるから、両手使いな!」

とおっしゃるではないか。私がシャンプーをすすぐ間、私が両手を使えるように、おばちゃんがシャワーのレバーを押さえていてくれる、というのだ。

なんという親切! おかげで、しばらくの間、途切れることのない豊富な湯量のシャワーで、両手を使ってしっかりとシャンプーを流すことができた。丁重にお礼を言うと、白い歯を見せて、ニッと笑ってくれた。

何ということでしょう! ロッカーを譲ってくれたり、シャワーのレバーを押さえてくださったり、いわきのおばちゃんたち、優しすぎる! 

そして、「オレ」「押さえててやる」「使いな!」という、なんとも粋な言葉遣い。男前ないわきのおばちゃんたちの親切に、ノックアウトされた。

身体を洗い終えたら、いよいよ、待ちに待ったお湯に浸かる。

大きい岩風呂に入った瞬間、少しピリピリ感があった。少し熱めのお湯だ。あまり長くは入っていられなかった。

これに対して、小さいほうの岩風呂は、温度がやや低めで、ゆっくりと浸かっていられた。お湯の色は無色で、透明。硫黄泉ということだが、硫化水素臭はそれほど感じなかった。なめてみると、ほんのりとゆで卵味がした。

素晴らしいお湯に、粋な地元のおばちゃんたち。忘れられない素敵なひとときとなった。

お世話になりました!

こちらの施設の公式サイトは、こちら。

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