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【温泉】上諏訪温泉「片倉館」(長野県諏訪市)
今日ご紹介する温泉は、長野県は上諏訪温泉の「片倉館」さん。国の重要文化財の指定を受けた施設で、「千人風呂」と呼ばれる公衆浴場がある。こちらに日帰り入浴に伺ったときのお話だ。
片倉館は、大正から昭和初期に諏訪湖周辺を本拠地として製糸業を営んだ片倉財閥が、地域住民の厚生と社交の場として、昭和3年に諏訪湖畔に建設した施設だ。近代における洋風意匠の展開を示す建築のひとつとして、また、実業家による公共の福祉施設として、高い歴史的価値を有している。
施設前には、広々とした水場を含むスペースがあった。
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水場の縁のタイルが、歴史を感じさせる。
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こちらが、片倉館の正面。
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建物内に入ってみよう。
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重厚な造りの玄関スペース。
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館内の1階には、男女別の浴場がある。こちらが、男湯の入り口。
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そしてこちらは、女湯の入り口。
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日帰り入浴料金(2024年5月現在、大人850円)を支払い、早速、温泉に入ってみた。
なんとも広いスペースが現れた。思わず、わあっ、と、感嘆の声を漏らしてしまった。
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そして、その装飾にも度肝を抜かれた。大理石、ステンドグラス、彫像などが用いられていて、贅を尽くした洋風の装飾だ。とても日本にいるとは思えない。
大浴場「千人風呂」に入ってみると、とても深かった。深さが1.1mもあるのだ。そして、この浴槽の底には、玉砂利が敷き詰められている。立ったまま浸かると、玉砂利で足の裏が刺激される。まるで足つぼマッサージを受けているようだ。なお、浴槽の中には、腰かけるスペースもある。
泉質は、単純温泉(弱アルカリ性)。残念ながら源泉かけ流しではなく、加水、消毒、循環あり。とはいえ、特段、嫌な香りは感じなかったし、温度もちょうどよく、肌触りも柔らかで心地良かった。
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ひとしきりお湯を堪能した後、2階へ行ってみた。2階は、食堂と休憩室になっているのだ。
階段も、とても堂々とした造りだ。
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大きな窓から、たっぷりと光が差し込んでいる。
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こちらが、2階の休憩室。洋風の柱が美しい。映画『テルマエ・ロマエ II』のロケにも使われた場所だ。
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レトロな掲示や展示物も興味深い。
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休憩室の奥には、昇り階段があった。その先には扉があり、外に出られるようになっていた。
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外に出ると、屋上スペースが広がっていた。そこから、重厚な建物の外装や、煙突を間近に見ることができる。
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党のような形の洋風建築と、長い煙突。珍しい風景だ。
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重厚な洋風建築物に設えられた、贅を尽くした洋風の大浴場。重要文化財にふさわしい施設で、昭和レトロな雰囲気を味わいながら、湯につかる。唯一無二の貴重な経験となった。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらの施設の公式サイトはこちら。
こちらの施設についての信州諏訪観光ナビのサイトはこちら。
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