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【温泉】栃尾又温泉「自在館」(新潟県魚沼市)
今日ご紹介する温泉は、新潟県にある栃尾又温泉のお宿「自在館」。
栃尾又温泉は、とても静かな山あいの温泉エリア。こちらのお宿は、創業400年の歴史を持ち、「日本秘湯を守る会」の会員でもある。ぬる湯のラジウム温泉が有名で、じっくりと湯治ができることで、温泉ファンの間では有名であり、人気が高い。
2022年4月上旬に、公共交通機関を利用して、ひとりで訪れた。JR上越新幹線の浦佐駅から、無料の送迎バスがある。東京圏からのアクセスは大変良い。
外観
4月に入っても、このあたりのエリアは残雪に覆われていた。こちらが、栃尾又温泉への入り口のアプローチ。
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こちらの附近に、以下の看板があった。栃尾又温泉の絵図。まさに、山あいの秘湯だ。
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こちらが、「自在館」の建物。右側が本館。左側の大正棟とは、2階の渡り廊下で接続されている。
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こちらが、本館の玄関。
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周囲を少し歩いてみる。大正棟の伝統的な木造3階建ての建築物が、とてもレトロで素敵だ。
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薬師堂。残雪に覆われていて、近づけなかった。
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お隣の旅館とも通路で接続しているようだった。
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館内
こちらが、館内図。本館と大正棟が接続されていて、6つの浴場がある。階段が多くて少し複雑だ。
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広くてきれいなロビー。和のテイストを上手に取り入れており、センスが良い。
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ドリンクコーナー。
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日が暮れてからのロビーの様子。
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ピアノのほか、図書コーナー、囲碁コーナーなどもある。
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ところどころに、このような、温かいメッセージが掲示されている。おもてなしの気持ちが嬉しいし、ホッとする。
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本館から大正棟へ接続されている渡り廊下。
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ちょっと迷路のようでもある。
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大正時代にタイムスリップしたかのような、古い旅籠風の客室と廊下。木造建築の温かみに、言葉を失う。
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こういう階段、昔、おばあちゃんちにあったなあ・・・。
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古い和室がきれいに整えられ、開放されていた。
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部屋
私が宿泊したのは、本館のひとり客用の和室。踏み込みに洗面台はあるが、トイレは共同。きれいに整えられていて、何の不満もない。
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まだ寒いため、コタツがセットしてあった。ありがたい。
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窓からの景色。厚い雪が解けつつある。
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シンプルでオシャレな館内着。
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温泉タオル、バスタオル、手提げの籠。
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大浴場
こちらのお宿の名物は、ぬる湯の大浴場だ。以下の説明書きが分かりやすかった。
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全ての大浴場が、ラジウム温泉完全かけ流しのぬる湯エリアと、加温したあがり湯エリアとに区切られている。1時間~3時間ほどぬる湯に長く入り、上がるときにさっと熱い上がり湯であたたまって上がるというのが、栃尾又の昔からの入浴法(「長湯」)だそうだ。
大浴場は本館に1つ(「したの湯」)、大正棟に2つ(「おくの湯」「うえの湯」)があり、男女入れ替え制だ。いずれのお湯も、栃尾又1号泉。泉質は、単純放射能泉。Ph値は8.6のアルカリ性。
したの湯
早速、こちらのお宿で一番有名な「したの湯」へ行ってみた。館内の窓から下をのぞくと、湯小屋が見える。このとおり、かなり低い位置にある。
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階段をどんどん下りていく。期待が高まる。
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長い階段を下り、浴場のドアを開けると、そこは、とても神秘的な空間だった。お客さんもいらっしゃるのだが、窓から見える木々に囲まれた、しんとした空間に、温かいお湯だけが静かな音を立てている・・・。
以下は、公式サイトからお借りした写真。奥が源泉掛け流しのぬる湯エリアで、手前があがり湯エリア。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75595073/picture_pc_855d08def899495716bf3799bf56317d.jpeg?width=1200)
おくの湯、うえの湯
次に、本館を後にして、大正棟方面に設置されている、「おくの湯」と「うえの湯」へ向かった。大正棟と接続しているトンネルをくぐった先にある。
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こちらが、入り口。このときは、「おくの湯」(奥)が女湯で、「うえの湯」(手前)が男湯だった。
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公式サイトからお借りした「おくの湯」の写真。広々としていて、岩を用いて、岩風呂風にしつらえている。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75595128/picture_pc_1109b7dab7b8c7dca2f9824c3448f731.jpeg?width=1200)
公式サイトからお借りした「うえの湯」の写真。こちらは、青いタイルが鮮やかだ。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75595146/picture_pc_6cd9387f63c52426c0f042373aad1045.jpeg?width=1200)
以上の3つの大浴場に、それぞれゆっくり浸かってみた。ぬるいので、最初は少しひんやりと感じたが、じきに慣れ、じんわりと身体が温まってきた。ぬるっとしたやさしいお湯で、無味。心地よくて、時を忘れて、うとうとしてしまいそうになる。しばらくすると、体じゅうに、極小の泡がついていることに気づいた。
どの浴場にも、他のお客さんがいらっしゃったが、多くの方は無言で目を閉じて、静かに瞑想していらっしゃるようだった。本を持ちこみ、読みふけっている方もいた。誰もお喋りをしておらず、じっくりと湯治したい向きにはぴったりだと感じた。
貸切風呂
こちらのお宿には、上記の大浴場に加えて、更に3つの貸し切り風呂がある。上記の男女別の大浴場とは異なり、夫婦やカップルでも楽しめる。もちろん、ひとりでも貸切で使用できる。源泉は、大浴場のものと同じ、栃尾又1号泉だが、適温に加温されている。
受付近くの用紙に名前を書いて予約する。早いもの勝ちだ。
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うげつの湯
3つの貸切風呂のうち、ひとつが露天風呂で、「うげつの湯」という。すぐそばを流れる渓流という素晴らしいロケーションで湯浴みを楽しむことができる。貸切風呂の中でも一番人気のようだった。夕食後に入ってみた。とても幻想的な雰囲気を味わえた。
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ラッキーなことに、翌朝にも空きがあり、再度入ることができた!
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たぬきの湯、うさぎの湯
あとのふたつの貸切風呂は、内湯であり、「たぬきの湯」と「うさぎの湯」という。かわいい名前だ。
こちらが、内湯のひとつ、「たぬきの湯」。
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こちらが、もうひとつの内湯、「うさぎの湯」。
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貸切風呂は、時間制限はあるものの、他のお客さんを気することなく楽しめるのが、ありがたい。また、うさぎやタヌキの置物や飾りなどで可愛らしくデコレーションされていたのも素敵だった。
食事
こちらのお宿では、夕食の量をコースを選べることができる。すだんだーどコース(「一汁六菜」)、お食事控えめの湯治食(「一汁四菜」)、そして、「自家製スムージー」のプチファスティングコースまであるという。私は湯治食を選んだ。
夕食
こちらが、この日の湯治食のお品書き。
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彩りも盛り付けも美しく、食材の種類も多く、大変ヘルシー。量も、私には十分すぎるほどだった。味付けも完璧。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75656810/picture_pc_5f7033716f311c4285a7c4fa055b01b5.jpeg?width=1200)
ご飯は、さすが魚沼産コシヒカリ。甘くておいしい。お味噌汁も、シンプルで優しいお味。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75656993/picture_pc_a8f1b265ac2f2e589f4c6d8cfd426418.jpeg?width=1200)
最期に、デザートとお茶。
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朝食
朝食も、大変ヘルシーだった。栃尾又温泉で作られた「ラジウム納豆」が名物だ。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75656838/picture_pc_2e5db33a12f4c651b7b6fa2a34fb1cfd.jpeg?width=1200)
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温泉の質、食事、館内や客室など、全てにおいて素晴らしかった。それのみならず、館内の温かみのある手書きの掲示物や、スタッフさんの対応など、細やかな心遣いが行き届いていた。女性に人気があり、一人客もリピーターも大変多いそうだが、それも納得だ。疲れたときにふらりと訪れて、心と身体を回復させるために、何度もリピートしたい。そういう気持ちにさせられるお宿だった。
素晴らしいお湯でした。お世話になりました!
こちらのお宿の公式サイトはこちら。
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