【1】今年80冊読み終えた私のおすすめ本
こんばんは、読書大好き、さざんかげしです。
noteから #読書の秋2022 の記事を書きませんか?とオススメされたので書いてみています。
今年は時間に余裕ができたり、自分と向き合う時間が多かったので、読書量が大幅に増えました。
今年中に100冊読むのが目標だけど、今のペースでいけるかなぁ。
今年出た本ではないんですけど、秋といえばこの本だなと思って、こちらを紹介させていただきます。
「秋の牢獄 / 恒川光太郎」
今年図書館で借りて読んだ本です。面白かった。
3つの作品が収録されています。
秋の牢獄
神家没落
幻は夜に成長する
この3作。
恒川さんの作品をこの本で初めて読んだのですが、SFチックでもあるし、ホラーな感じでもあるし、だけどちょっとノスタルジック。切なさや美しさを感じる作風です。
「秋の牢獄」
11月7日をずっと繰り返してしまう女子大生の話。
ループを繰り返していることに気づいた主人公が取る行動が非常にリアル。
自分もこういうふうに考えて、こういうふうに過ごすしかなくなるんだろうな、と諦めてしまいそうになる。
だけど同じように11月7日を繰り返している「リプレイヤー」の存在を知り、安堵するものの、やはりどうしようもなさは拭えない。
もうどこにも逃げ場はないんだろうなという諦めがずっと心のどこかに残ったまま物語は進みます。
現実の流れから外れてしまった人たちのラストがどうなるのか、ぜひ確かめてみてください。
「神家没落」
とある呪いがかかった家をめぐる話。
とあるきっかけと、とある法則に縛られている古い家。
その家にたまたま入った主人公は、その家から出られなくなり、どうにかして出ようとするものの、なぜかうまくいかず…。
結末は衝撃的でしたが、そうなるのも必然だったように感じました。
「幻は夜に成長する」
超能力を持った女の子の話。
一番SFチックでファンタジーみがあったかなと思います。
この作品もいろんなものに縛られた人たちが出てくるので心が苦しくなりました。
どの作品も不思議な雰囲気に包まれていて、逃れられない運命の中にいる人たちの話です。本当にこの日本のどこかで起こっているんじゃないかと思わせるリアルな描写に引き込まれます。
今年も11月7日が近づいてきました。
牢獄に囚われないようお気をつけて。
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