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30代経験値ゼロのオタクの婚活記〜価値観のちがいを考える編~


コロナ禍で外出自粛・婚活も抑えめで行動していたある日、一人の男性とアプリでマッチングした。

相手は30代男子(ひとつ年下)、保険会社勤務、写真の雰囲気は優しそう。
やりとりもノンストレスで楽しい!
1か月ほどアプリ上でやりとりをして、ランチに行くことになった。

初アポは梅田でパスタランチを食べながら楽しくお話、空気も終始和やか。
解散の時間になり、次のデートの約束、LINE交換も済ませとても良い感じ。

駅でお別れしようとしたところ「今日実は車で来てるので、良かったら送らせてもらえませんか?」と言われた。

結構いい感じなのではと思う相手だとしても、正直個人的には「コロナ関係なく初対面の人の車こわい」というのが本音で。
お手間かけるし…と一度断ったものの、「運転は全然苦じゃないので!」と返されたら断りきれず、結局乗せていただくことに。

そんな訳で駐車場へ一緒に向かうと、白くて高そうな車を差し、自分の車だと仰る。私は「何か海外の車なんやろなあ」くらいしか思えておらず。

そう、これがかの有名な「ポルシェ」である事に気づけていないのである。

出発してすぐ、ふと視界が明るくなり、
車の天井が開きみるみるうちにオープンカーになった。

ドヤ顔でこちらを見る男性。
憧れがあればオープンカーにトキめく事もあるかもしれないが、こちらは派手な事が苦手で生きてきた30代独身。
しかも梅田のど真ん中。本当に申し訳ないのですが、思わず顔を伏せてしまった…。

その後も毎日やりとりしつつ、何度かデートを重ねるも、

・2回目は相手の好きな土地という事で往復7時間のドライブ(観光ほぼなし)

・3回目はゆっくりランチの予定が行く前に寄りたい所があるといわれ、連れていかれた所が「ロレックス」

「趣味でワイン集め」「ハイブランドが好き」
「ロレックスを集めるのが趣味」と言うので、車といいハイブランド思考なのかな?と思い始めてビビる平凡思考のわたし。
ちなみにロレックスへの来店は修理依頼だったけど、店員さんに若干高圧的なのが気になってしまった。接客業の性だなと…。

気になる所が出始めつつ迎えた4回目のデートの時。
「将来住みたい住居」の話になった。
相手は絶対都会のタワマンの高層階に住みたい派だというのを聞き、ぽいなと思いつつ、私も好奇心的な意味ではタワマンには興味はあった。

そうそう、タワマンといえば知り合いがマンションの30階以上に住んでいるんですが、大阪北部地震の際にはエレベーターが止まり、翌日まで非常階段で上り下りして筋肉痛になったという話があって。
それを聞いて、高層マンションだとそういうパターンもあるのか〜と感じた話をさらっとしたら、「考えすぎじゃない?」と若干鼻で笑われた。

その瞬間、自分の中でこの相手への糸が突然ぷつっと切れてしまった。自分でもびっくりした位突然冷めてしまった。

私の中では自分の知り合いが遭遇した状況の話をなんとなくしただけなんだけど、起こった事実に対して「考えすぎ」と否定で返されたのが、なんか自分の中では違和感を覚えたんだとおもう。

その後も「今住んでるマンションは自分の中でも良いマンション、でも食事は買った総菜をそのまま食べてる。温めない」という発言が出た時
「あったかいごはんを食べたいとかならないの?」と聞いたら、自宅の食事はさくっと食べる方を優先したいからならない、別によくない?と言われ、いつでもご飯は美味しく食べたい派の私は嫌だなとなってしまった。

食事、睡眠、お金とか、自分が生きていく上での「生活」の基準って、自分の中では割と曖昧だと思っていたけれど、ちゃんと自分にも基準があったんだなと気づいたし、
私は結婚するなら「生活」の基準が同じ、もしくは許容できる人じゃないとだめだな、と申し訳ないがこのデートの途中で改めて感じてしまいました。

その他モヤモヤとしていた金銭感覚や考え方の違いは、多分この5回目で私だけでなくお互い見えたとんだおもう。
デートから数日やりとりをしたあと、数日仕事が忙しくなるかもという連絡を最後に一週間LINEが来ていなかった。確認したらブロックされていた。

結果的には婚活においてのお互いの価値観が合わなかっただけなので、長引かせてもお互い得にはならないけれど。
でも3か月程毎日やりとりして5回もデートしたんだから、ブロックで終わらさずにきちんと話して御礼言って終わりにしたかったし、してほしかったなと今でもちょっとモヤったりする。

…という話をブロックされた直後に友達に話ししたら「いやそれ絶対いい所見せたい系男子だよ!ロレックスも車も今住んでる所も全部褒めてほしい待ちだったとおもうよ、それを総スルーしとったんよ君は」と言われて、
アッそうだったの?!?!?!となったのが後日談です。

相手にとっては全然靡かないし褒めないし価値観も合わないし、そりゃだめだったな~~~自分に対してそういうとこやぞ、とちょっと思った。

婚活に限らずですが、価値観ってそれぞれ違うのは当たり前なので、違っていても聞いて受け入れたり擦り合わせたり間を取ったり出来る人が私は好きで、自分もそうありたいなと今まとめながら感じました、というお話でした。



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