雑記/家が仕事場

家が仕事場で、お気に入りの点は、始業が調整できるところと、大好きな、ピーマン色の馬鹿みたいなソファで存分に休憩がとれるところ。あんまりよくない事は、近くに同僚がいないこと。これは目下対策中。


隣が小さい郵便局で、ヨウコ(職員・50代)がテキパキ働いてるのを視界に入れながら仕事すると、同僚がいるみたいで、ちょっと良い。ヨウコ(職員・50代)の話はまた。


その郵便局が建て替えるってゆうんです。しかも営業したまま、余ってる場所にもう一つ新しい郵便局建てるって。四方マンション立ち並んでる間の、敷地いっぱいいっぱいキッツキツなわけです。


うちと、隣の郵便局の間そんなに空いてないよって、だって、朝、局長の読んでる新聞、こっから読めそうだし、それは嘘だけど、目が合う距離だから。え、そんなとこショベルカー通るの?!え、土入れるそのトラックも?え、うそ、え、クレーンもなの!!!



スターウォーズ?ジュラシックパーク?ガンダムか?ド迫力の長いアームが、ウィーッン、ガシャンッ、ガンッ、ドンッ、ウィーンッ!これを見るなら、うちの腰壁つきベランダがSS席。腰壁に肘をついて、ルノワールの’桟敷席’のポーズで観賞です。ふわふわ羽の扇子もあったらよかった。(はたから見たら、私の姿は確実に、変。でもそこはトレードオフ、二つに一つを選ぶなら、恥ずかしいを取るより、この目の前で繰り広がるドラマを見逃したくない!仕事も進まないけどご愛敬!)



ずーーーっと見ていられるわけです。



重機をダイナミックながら繊細に操るのはやはりベテラン風貌の真っ黒に焼けた男性で、そこから、見えないんですよ?重機の先端は。その先で状況を大声で伝え合う男達。チームワーク、いいなぁ。


手順上、プロローグと、エピローグがあるようにも見えて、ひと作業終わるたび、拍手をしてしまうわけです、腰壁のこっち側で。



私の大好きな木皿泉脚本の『すいか』に、プールの水をぬいて、清掃して、また水を入れるのを屋上からずーーっと見てるってゆうシーンがあったんですが、絆ちゃんがそれで癒される気持ちも、土を掘り返して埋めるのをずーっと見てる、わたしの気持ちも似ているかなぁ、なんて思ったりして、ひとしきり楽しみました。


今日も私の仕事場は賑やかです。今日はここまで。


saza

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