山

ファスト&スロー#2

『ファスト&スロー』 ダニエル・カーネマン
第一部
第3章 怠け者のコントローラー
第4章 連想マシン
第5章 認知容易性

まとめ
・自己監視機能であるシステム2を、十分に利用できない者は怠け者だといえる。労力の少ないシステム1に頼りすぎてはいけない。
・ごくありきたりな単純な動作や、置かれている物や場所が無意識に私たちの思考、行動に影響を及ぼしている。
・物事の筋道を作っているのは、私たちの頭の中である。
・認知負担が少ないものに私たちは好感を持つ。認知負担を少なくするには、接触回数を多くし認識しやすくする等、システム1による思考モードを利用する。

認知負担をコントロールすることは、私たちの生活は自己的にコントロールすることにつながるのではないかと考える。
例えば、商品紹介で重視してほしい点を繰り返し使うことで、より親しみをもってもらい購買につながったり、逆、システム1だけで判断しない工夫(例えば、印刷がかすれているや書体が一部変わっている等)をすれば、ミスを減らすことに作用する。

また、物事の論理性一貫性の大半が私たちの頭の産物であることを理解していたら、不幸な出来事に対して過剰に悲観的にならず、幸福度を維持した生活が可能になると考える。
私たちは、不幸なことが起こったときに、その原因を追及するクセをもっている。その原因に対して、過剰に反応してしまっては不幸から立ち直ることも困難になる。
しかし、物事の大半が偶然の結果であると認識しているとどうだろうか?
立ち直りも早く、過剰に引きずることもなく普段の生活にもどりやすくなると思う。また、余分な物に感情を消費させることが少なくなり楽になる。


世の中の大半が偶然により成立していると考えておくといい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?