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あの日のわたしたち ~浦和レッズ30年~ 7月編

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「あの日のわたしたち」7月編です。 数年前のその日に何があったか、清尾淳が一番印象深い試合をコラムふうに毎日投稿しました。 その日に何を考え、何をしていたか、ファン・サポーター…
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#Jリーグ

7月31日(1993年) 大敗のあとPK勝ち、五分のスタートに希望

 Jリーグ元年。浦和レッズは最初の大会である1stステージを3勝15敗の最下位で終わった。しかも第16節には、ホームの駒場競技場で鹿島アントラーズに敗れ、相手にステージ優勝を決められる、という屈辱も味わった。  前年のナビスコカップ予選リーグ5位、天皇杯ベスト4という成績から考えれば、優勝候補とは言えなくても中位で終わってもおかしくないと思っていた。  主力として獲得した2人のアルゼンチン選手が絶不調、相次ぐ選手のケガなどが不振の直接的な要因だと思われるが、当初は専用の練習場

7月6日(2005)国立のバックスタンド真ん中で

2005年7月6日。レッズは国立競技場でヴェルディと対戦。この日はバックスタンドの中央両チームの境界線でヴェルディサポーターの友人たちと観戦。 長谷部誠のゴールに始まり、最後は平川忠亮の連続ゴールで7-0の大勝。終了の笛が鳴るまで応援していた友人もさすがにキレて、バックスタンドに挨拶に来たヴェルディの選手に怒りをぶつけていた。この試合でいちばん心に残っているのは、ワシントンが最後まで懸命に走り続けていた姿だ。 レッズの試合を初めて観戦したのは、93年2ndステージヴェルディの

7月1日(2017)記憶に残る6人抜きゴール

1シーズン制に戻った2017年のJリーグ。4月まで好調に首位を走っていたレッズだったが、大宮に負けてから不調に陥って9位まで転落。3連敗で迎えた土曜夜のホーム広島戦。 興梠慎三と武藤雄樹のゴールで2点をリードするも、後半3点を奪われ逆転を許す。重苦しいムードの中、ズラタンが交代直後に同点ゴール。そしてアディショナルタイム。左サイドからドリブルで関根貴大が中央へ切り込んでくる。6人を交わし最後はニアをぶち抜いた。南ゴール裏で鮮やかな逆転弾を目の当たりにして絶叫した。2014年の