留学ってした方がいいの~?(キルケゴール研究ver)【マシュマロのお返事】
こんにちは、宇治かばねです。
私は哲学研究のオタクとして布教活動を行っている身として、研究の道に進んだ同志を微力ながらサポートしたいと思っているのですが、またもや進路相談的なマロをいただいたのでお返事します!
今回のマロはこちら!
いいな~~~~~コペン大~~~!!私も行きたかったよ~~~~!!!!
留学する計画を立ててたのに~~~コロナ禍にぶちあたって三年計画がおじゃんになったんだよ~~~~アーーン~~~~!!(泣)
とまあ私の悲嘆は置いといて、1年前仮名著者沼にお出迎えした期待の真正がまじで順調に研究者の道を歩み始めていて、後輩の成長を見守るヌシの気分です。インターネット後輩たち、がんばっているな……!!私もがんばろうと元気をもらえるので、こういうマロ頂けるの嬉しいです!
さて本題。私も留学の計画を真面目に立てていたくらいなので、いろいろな面で行く意味はあると思っています!今回ご相談いただいたのは完全にキルケゴール研究者の方なので、「キルケゴール研究をするためにコペンハーゲンに行くメリット」に絞って、私の考えを述べたいと思います。
1. デンマーク語を学びやすい
すべての留学に言えることですが、やっぱり語学を学ぶ上で現地に行くメリットは大きいです。
デンマーク語の場合は、英語やドイツ語とちがって、国内では学ぶ機会が非常に限られていて、特に発音に関してはデンマーク人とのコネクションがあったり外国語系の学部じゃないと学べないと思います。
留学をすれば生のデンマーク語に触れられるだけでなく、フォルケホイスコーレ(デンマーク語学校)にも通えます。夏期講習にはデンマークが奨学金が出している場合もあるので、チャレンジしやすいのではないかと…………思って……私も……行こうと思っていたんだよ……………………夏に…………コロナ禍でおじゃんになったけど………………。
なお、噂によればデンマーク内は英語話せれば結構なんとかなるそうです。(デンマークはデンマーク語と英語が公用語です)デンマーク語わからんけど英語はできるぞという状態なら、乗り込める環境ではあります。
2. キルケゴール研究者とのコネクションが広がる
コペンハーゲンにはキルケゴール研究センターがあるので、キルケゴール研究者とのコンタクトがめちゃくちゃ取りやすいんですよね。夏にはカンファレンスが開かれるので、発表者に話を聞きに行って、留学のコネクションを作ったりすることもできます。発表は英語で行われているので、デンマーク語わからんくてもなんとかなります。(私は英語ヒアリング能力が終わっていたため、なんとかなりませんでしたが……)
キルケゴール研究センターに研究滞在する場合、推薦文が2通必要※なので、コネクションを広げておくのは留学時の研究環境を整える上でも重要です。
※たしか所属している研究員の推薦文じゃなきゃいけなかったはずなんだけど、サイトみたら特にそうとは書かれていないので見間違いかも…。でも研究室受け入れの時とかにコネクションはあった方がいいと思う。
3. デンマークの雰囲気がわかる
キルケゴール研究者がデンマーク行くメリットと言えば、やっぱり聖地巡礼ができることですよね~~~~!!!
とくにキルケゴールはコペンハーゲンからほとんど動かなかった人なので、キルケゴールが前に住んでたアパートとかめぐり放題です。お墓参りもできるし、キルケゴールがちょいちょいお散歩に行ってた鹿公園(デュアハーヴェン)にもいけますし。コペンハーゲンは自転車で隅から隅まで回れるくらいの規模(らしい)ですし、チャリをGETすればキルケゴールゆかりの地を巡り放題です。デンマーク行きたい~~~~~~~~~~!!!!!(心の叫び)
蛇足ですが、デンマーク留学の時にはチャリGETが必須だそうです。コペンハーゲン版ジモティーみたいなサイトで留学生がチャリを格安で譲ってくれたりするのでチェックするとよいと私は先輩に言われました。
【番外】アカデミック戦闘力が上がる
アカデミックで生き抜いていくつもりなら、留学すると端的に「箔」がつくので、攻撃力UPのバフだと思って行くのもありかと思います。
外国の大学で博士号取らないとあんまり意味ない気がするけど…おまじない程度には…? ほら……人文系の学部って年々縮小しているしね……? 業績バトルになった時のために少しでも戦闘能力あげておくにこしたことはないです。
私はいろいろな理由から真正面から業績バトルをする気があんまりなかったので重視しませんでしたが、キャリア形成としても留学はしといた方がいいと思います。(先生がとりあえず留学しなよと言うのはこの点が大きいんじゃないかと思いますよわたくし)
というかんじで、私も本当に……留学……行きたかったんですよね…………。そのためにめっちゃ準備してたんだけどなあ………………。
私の無念を晴らすつもりでと言うわけではないですが、行けるなら行った方がいいと思います。少なくとも、デンマーク語学校の夏期講習には機会があればいったほうがよいかと。デンマーク語ができるとキルケゴールの全集がオンラインでタダで読めますからね。
何はともあれ、順調にキルケゴール研究者の道を進み続けているようで何よりです!いつかどこかでうっかり遭遇しそうだな……。その時は温かい目で見逃してください。応援しております!
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