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【番外編】和田靜香の選挙日記@立憲民主党代表選挙(11/22)/『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。』特別企画

『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。』著者の和田靜香さんが、香川1区を飛び越えて、ついに立憲民主党代表選挙に立候補した小川淳也さんの選挙活動を緊急取材!本書と合わせてぜひお楽しみください。

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11月22日(月曜日) 雨

 今日は衆議院第二議員会館に行ってみた。小川さんの事務所が入っているところだ。代表選挙中の事務所ってどうなってんだろうって思ったので‥‥‥ったら。あらっ。ダンボール箱だらけっ。かつて私が小川さんと対話を重ねた部屋が、ダンボール箱とか何やら色々で、足の踏み場もないっ。なるほど。代表選挙中、事務所は荷物だらけ、ってことで。ええ。

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 なので、写真はあたりさわりない天井だけにしておきました。

 で、今日は夕方から東京都の都議さんや区議さんなどが集まって小川さんが話す集会があるというので、のこのこついて行ってみた。連れて行ってくれたのは、福ちゃん。勝手に福ちゃんとか呼んでいるが、福ちゃんは四国選出の国会議員をしている方の秘書さん。小川さんを応援してるから!とお手伝いに来ている。なんというか、福ちゃん、間違いなく日本中の人に愛されるキャラ。また出会ってしまった最高キャラの方!と、心ときめいた!

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(福ちゃんの背中ごしの小川さん&区議、都議のみなさま)

 福ちゃんは元々、小川さんと、そして「選挙」が大好きなんだそう。どうして小川さんと選挙が好きなのか聞きそびれたので、今度またお会いしたら聞いてみたい。それで毎回かならず小川さんの選挙を応援してるけど「今回(10月)はできなかった」と悔しそうに言う。でも、こうして代表選挙に小川さんが出たので、自分の事務所の方は「休みをもらって」応援に来たんだとか。

 福ちゃん、スマホの手前に小さな簡易キーボードを置いてメールをがんがん打つ。「ああ、そういう風に使えばいいのかぁ」と言うと、「仕事してる風に見えるでしょう?」とか言う。私が近所で買って行った安いシュークリームを「おいしいねぇ」と食べてくれる。そして「小川さん、お昼のお弁当も食べる時間なくてたいへんだよねぇ」と言うと「だって、自分が好きでやってるんだからいいんですよ」とか小川ファンと言いながら、そういうとこは意外とクール。

 福ちゃん、いいわぁ。「集会行ったら、合いの手入れてくださいね。『そうだ!』とか『いいよ!』とか、ね」って言うから、「ええっ?」と私が嫌な顔すると、小川さんの秘書の八代田さんが「ウソよ、ウソ」という。でも、集会で福ちゃん、ほんとに、小川さんの発言に「そのとおりっ!」と声あげて、ニコニコッとしてた。他の誰もそんなこと言ってないのに。福ちゃんはマイペースで、そして本当に小川さんが好き。

 さて、都議さんや区議さんが集まった集会で小川さんは、

「立憲民主党は国会議員の政党じゃないか?と言われます。でも枝野さんが掲げたコンセプトはボトムアップで、これは素晴らしいものでした。これから、地方で頑張っている地方議員の皆さんを党としてどう支援していくべきか? 仕組みを考えることが大事だと考えます。そして代表になったら、わたしは全国津々浦々に出向いて、地方議員のみなさんにご協力いただき、徹底的に対話を交わし、そこから党としての公約を作りたいんです。みなさんが『これがわたしたちの公約だ』と思える公約を、対話することで作りたい」

 と、話していた。へぇ~。小川さんの演説はほとんど全部何でも聞いてきたと思っていたけど、そんなことは初めて聞いた。そして、それはなかなかいいなぁと思った。そこに議員さんだけじゃなく、500円とか2000円とか年会費を払えば誰もがなれる「サポーター」とか、「パートナー」とかの一般の人も加わることができたらいいなぁ。政党にお金を払うって、なんだか一瞬ちゅうちょするけど、でも、公約づくりに関われるんなら、1年で500円とか2000円、安い物だと感じるのは違う?

 政治にどう関わるか? ということには色々な方法があるけど、この、政党にある一定のお金を払って、会員みたいなものになって、関わるという手がある。たとえ500円でもお金を払うことで、なんというか、政治に関わる自覚が生まれる。お金を払うことで、政治に積極参加する。どうでしょう?

そこに、さらに、公約立案に関われるなら、おもしろい。けっこう本気になる気がする。この提案、ぜひとも実現してほしいなぁ。私たちが政治に参加するきっかけのためにも。

もちろんこうして政党にお金を払ってサポートする方法、他の政党にもある。自分が応援する政党にお金を払ってみるといい。さらに、応援したい政治家の後援会に入って1口千円ぐらいの会費を払ってみるのもいい。推しのファンクラブに入るような気持ちで。ちょっとやってみる。いいかも~! 誰を「推し」にするか、あれこれ政策を見比べて選ぶ。なんだかそれは、とっても楽しいような気がする。

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(小川さんは「徹底的に対話し、それを原動力に政権政党にしていきたい」と言ってもいた)

(和田靜香)

著者:和田靜香(わだ・しずか)
相撲・音楽ライター。千葉県生まれ。著書に『世界のおすもうさん』、『コロナ禍の東京を駆ける――緊急事態宣言下の困窮者支援日記』(共に共著、岩波書店)、『東京ロック・バー物語』(シンコーミュージック)などがある。猫とカステラときつねうどんが好き。Twitter:@wadashizuka

取材協力:小川淳也(おがわ・じゅんや)
国会議員。1971年・香川県生まれ。東京大学法学部卒。1994年自治省に入省し、2003年に民主党より衆議院議員選挙に初挑戦するも惜敗。2005年に初当選。現・立憲民主党所属の衆議院議員(5期/2021年7月現在)。レンチンした「おあげさん」が好き。Twitter:@junyaog


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