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#13 対話は続くよ、どこまでも〜わたしたちの民主主義/『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』特別企画  

対話型の街頭演説「青空対話集会」で、市民とのコミュニケーションを行う立憲民主党の小川淳也さん。衆院選が終わってからも続く対話集会の様子を、和田靜香さんがコツコツ記録していきます。対話の先に何が見えるのか?『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』とあわせてお楽しみください。

4月28日(木曜日) @東京・有楽町/泉健太さん編

 今回の青空対話集会は小川淳也さんではなく、立憲民主党の代表である泉健太さん編だ。私は現地に足を運んでおらずオンラインだけでの視聴だったが、質問者と泉さんが濃い対話をしていたので記しておきたいと思った。

 それで質問から。

1 介護現場が元々人手不足なのがコロナ禍で大変なことになっている現状。
2 大学までの教育費が高すぎること。
3 物価高に政府は何も対策を打ってないように思えること。
4 政治家のSNSへのバッシングが酷いことに対策はしないのか?
5 自分は地域で平和運動などをする無党派層だが、野党共闘の必要性を感じる。
6 普段はテレビを見ないで情報源はSNSかYouTube。どういう風に政治の情報を得たらいいだろうか?
7 野党合同ヒアリングを辞めたことは選挙で連敗が続いている一因ではないでしょうか?

“みなし陰性”での訪問介護「命がいくつあっても足りません」

 質問者さんは少なかったけれど、中身は濃かった。それで、質問1は質問というか懇願、必死の訴えだった。

 「埼玉から来ました30代です。口下手で緊張しているので書いて来たメモを読むことお許しください。介護福祉についてです。
 自分は10年以上、介護現場に携わる介護福祉士です。ご存知のとおり、医療、保育、教育と並んで責任の重い仕事だと思いますが、それにもかかわらず、人手不足がずっと続いています。給料は夜勤込みだと20万円程度、日勤、デイサービス、訪問介護では手取り16万円程度です。自分は実家暮らしだからまだいいんですが、手取り12万円程度の現場もあると聞いています。さらに体を傷めている職員も少なくなくて、自分も今、腰とか膝とか傷めていて、リハビリの医療費もバカになりません。
 ニュースで見たんですけど、今、政府がデイと訪問の給付金をカットするとか、施設職員の設置人数減らすとか言ってるぽいけど、言葉悪くなってごめんなさい、『ふざけるな!』って感じです。どこまで削って苦しめれば気が済むのか?です。
 コロナ禍でも自民党政権は利権に走って、コロナ対策だって放棄しているようですよね。職員とか利用者さん、家族、今も感染拡大止まってないんです。利用者さんの家族の方から話を聞いてると、体調不良が発生してもまず簡単には検査が受けられない、それで検査を自費でなんとか受けても抗原検査ばかり。やっとPCR検査受けても医療受けられなくて自宅放置で、いろんな施設で何回もクラスターが発生しています。
 うちは訪問介護ですけど、利用者さんにPCRや抗原検査で陽性が出ています。そうしたら明らかに濃厚接触者ですよね、うちらは。でも保健所からは、『利用者の家族以外は濃厚接触者判定しません、各事業所で判断してください』なんて言われる始末なんですよ。これ、完全に“みなし陰性”だと思うんですよね。利用者さんもうちら職員も、首に縄くくりつけられているんじゃないですかね。こんなこと許されるんでしょうか? 自民公明維新、人の命をなんだと思ってるのか? 危機感が皆無だと思います。こっちは明日は(感染が)我が身だと思って、それでも覚悟持って現場で仕事しています。命がいくつあっても足りません。すみません。言葉が過ぎました。
 介護保険法とか、障がい者総合支援法とかあると思いますが、そうした法律の改善できますよね。現場の待遇の改善をしてもらいたいです。そしてPCR検査の拡充、きちんとした隔離治療、補償給付も、どれもこれも立憲さんがずっと言って来たことだと思いますが、本当に一刻も早く実施してほしいです。すぐに助けてほしいです。苦しい介護現場を、次の世代に引き継がせないでください。お願いします」

 これは慟哭。叫びのように語られた介護現場の苦しい現実。こういうことを野党とはいえ、政党の代表者に直接思いのまま伝えられる! これぞ青空対話集会の醍醐味というか、意義だな、と感じた。

 これに対する泉さんの答え(要約)です。

 「介護の現場で日々真剣に、危機感を持って献身的に仕事をしているお話を伺いました。実は私も国会議員になる前、デイサービスの仕事をしていましたが、私の周りでは『結婚退職』という言葉があたりまえでしたね。男性の介護職員が結婚しようとしたら、介護の仕事を続けられない。時間の拘束は長いけど、家族を養えるほどの給料じゃない、夜勤をいつまで続けられるんだろう? 仲間たちもシフトで大変な思いをしてるけど、もうこれ以上無理だと。

 さらに現場では、お風呂に入れたりの仕事で腰や身体あちこちが痛くなったりだとか、たいへんなことも多い。今、そういう方々に報いる支援制度になっているか? ぜんぜん足りないと思い、介護職員の待遇改善の法案を出させていただいております。介護職員のみなさんの待遇をもっともっと良くなるように、額を明示してこれからも法案を出していきたいです。コロナ禍で、私も幾つか介護施設をまわってお話を伺いましたが、PCR検査も検査をしたとしても結果がくるのが2~3週間後で何の意味もないというクレームももらいました。施設側と働く側の関係性があまり良くないところだと、検査を受けて陽性になると働けなくなって困るから、受けてくれるなと言われたとか、濃厚接触じゃない認識でいてくれとか、おっかない話になっています。これも変えなきゃいけないと思います。

 立憲民主党として厚労省に『訪問介護のみなさんがコロナに罹患した方のところへ介護に行かれるなら、そこに特別な手当てを国費でちゃんと出していきましょうよ』と申し入れし、なんとか政府がOKを出してくれて3月に実現しました。そういう制度の充実をもっとはかっていきたいです」

 なんと、泉さん自身も介護職をしていたとは! 知らなかった。そして具体的な政策も提示してくれて嬉しい。コロナ罹患された高齢者の方らを支える訪問介護ヘルパーさんへの特別手当、絶対に必要ですよね、ほんと、そうです。当たり前にそうです。大納得です。

 でも、泉さんにお願いがある。質問者さんは切実な心からの叫びをあげている。ならば、まずはその声に寄り添ってもらえたら、うれしい。「献身的にお仕事されてるんですね。本当に本当にお疲れ様です! ありがとうございます!」と、声を掛けてもらえたら、私ならすごく嬉しい。

 『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』を作ったとき、私が悩みに悩みながら小川淳也さんにお願いしたのも、そのことだった。私たちが政治家に望むのは、もしかして、そういうことじゃないか?といつも思う。私たちに寄り添った言葉をかけて欲しい、ということ。

 泉さんご自身が介護職であったのなら、その過酷さを誰よりもお分かりになるだろう。だからこそ、お願いしたい。エラソーですが、お願いします。

#憲法記念日に向けて紹介したい私の推し条文

 そして質問2は若い方から。
 「自分は大学を卒業したばかりですが、教育費が高すぎると思います。子どもを育てるのに負担のない国にしてほしいです」

 泉さん、お祝いからの返答。
 「大学を卒業されておめでとうございます。学費が高いというお話と、奨学金で借金を背負わないとならないという話ですよね。今、立憲民主党は教育の無償化を進めようと、生活安全保障(という政策)の中で訴えています(小中学校の給食費の無償化や、高校・大学授業料の無償化など)。

 学習費が幼稚園から大学までぜんぶ公立に通った場合、ギリギリで1200~1300万円ぐらいかかると統計が出ています。もし、幼稚園~大学まで私立だったときは、医学部などを除いても2600万円台です。これ、学習費ですから、生活費などもはぶいた額です。これでは生活の格差が教育の格差になってしまいませんか? 日本の将来の人材を確保できるんですか? 若い人たちの教育費の負担を下げて、高等教育を受けてもらう環境を作ることに全力を尽くしていきたいです。

 目指すところは教育の無償化です。それでひとつ。憲法を改正しないと教育費の無償化はできないんだとおっしゃる方がいますが、そんなことはありません。日本は「国連社会権規約」というのに批准しています。そこには教育の無償化をちょっとずつでも進める義務があるというのが明確ですから、今の状態でも教育の無償化を日本はやらなくてはいけないのです。それをぜひみなさんにもお伝えしたいです」

 憲法の改正をしないと教育費の無償化はできないなんて話が出ていること自体知らなかったのだけど、そんなことしないでもちゃんと無償化できるんだって泉さんがはっきり強く言ってくれて、よかった。誤解されているみなさん、憲法変えたくてたまらないみなさん、ご安心ください。変えなくていいんですよ。ほんと。

 しかし、なんで、そんなに変えたいのかねえ? 政治家側が企むのはまだ分かる。でも、それを嬉々として受け入れたがる一般の人たち側が理解できない。戦争する国、国民の主権が脅かされる国。そんな風に変えたがってるものを「喜んで~!」と居酒屋の注文受けるみたいにして言っちゃう人々は、自分だけは治外法権だと思っているのだろうか。

 今、これを書いてるのは5月3日で憲法記念日。ツイッター民たちが「#憲法記念日に向けて紹介したい私の推し条文」という素敵なハッシュタグを作ってツイートしていたので私も憲法の本(『日本国憲法』/小学館)をつらつら見てみた。そうしたら

第九十七条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

 というのが出てきた。ダーッと涙が出た。この基本的人権条項、自民党案では破棄すると言われている。なんてことだろう。過去、独裁と戦争の時代。私たちは幾多の失敗を犯し、そのために試練を経てきた。その誤った経験から、今日から未来に渡って侵すことのできない永久の権利として、基本的人権は守られなければならないと謳っている。

 今だけじゃない、これからの人たちのことも思っている。永久の権利として私たちを守ろうとしている。これを変える、なくす、壊す。あり得てはいけないと強く思う。

富める者だけが富み、今日も玉ねぎは高い

 そして質問3は最近の物価高について。
 「近所のスーパーでも玉ねぎ68円だったのが98円になっていたり、別のスーパーでは120円。物価対策を満足に政府はやってないように感じます」

 これに対する泉さんの超ロングな回答。こちらも少し要約してお伝えします。大事です。冒頭、玉ねぎトークから。

 「私も先日、近所のスーパーで玉ねぎを買いましたら今までの倍ぐらいに上がってると思いました。いちおう岸田総理は経済対策を打ち出しましたが、我々からしたらぜんぜん規模が足りないと思います。それに加えて、給付金を住民税非課税世帯のみに5万円出すと言ってますね。去年の12月にも同じことがあって、コロナで仕事がどんどん減ってお給料が激減してる人、この方々が対象者からはずれている。立憲民主党はこの方々も給付金の対象にすべきだと政策の提案をしています。

 もうひとつは年金生活の皆さんですよね。この物価高は急激ですから、マクロ経済スライドという「物価が上がったら年金が上がる制度」にはなってますが、今の物価高には対応できないわけです。ですから、給付金の対象に低年金の方々も含めるべきだと訴えています。今、ひとりひとりの生活が壊れているから、その生活の安全を保障しなくてはいけないという考えです。

 あとはみなさん、今の金融政策を担ってるのは政府・日銀ですよね。だとしたら、政府・日銀に何かをやってもらわないといけない話なんです。アベノミクス、今も続いています。要は金利を上げると国債の利払いから何から回らなくなる環境を作ってしまったので、金利を上げられない。上げられないから、アメリカなどで金利が上がると、(日本との)金利に大きな差ができて、とんどんドルが買われて円が売られてしまう円安が続く環境が続いています。さらに日本そのものの競争力が落ちているのが、円安のもう一つの原因です。

 安倍さんはこう言っていた。「円安にすれば輸出産業を中心に日本の経済がよくなって、その恩恵がみなさんに届く」と。「富める者が富めば、低所得者層にも自然に富がこぼれ落ち、経済全体が良くなるトリクル・ダウンが起きる」と言っていました。でも、それは本当にごく一部に限定された。大手企業の業績はよくなったし、輸出企業の内部留保はたまったけど、みなさんには恩恵が届かなかった。これがアベノミクスの結果だったんですね。そんな中で円安が進むことは、エネルギーを海外から輸入すればどんどん国富は流出し、その金額は大きくなります。

 これから円安に対応した日本経済の対応を作っていかなければなりません。円安は長期化していきますから。エネルギーの構造を変えていくという意味では、立憲民主党は自然エネルギーの安定性も高めていきます。ソーラーパネルだけでなく、風力、水力あわせてバランスよく率を高めていくことで、より国富の流出、エネルギーを買うための財産が海外に出ることを防ぐこともできると思います。

 物価高でみなさんの生活が傷んでいくことを黙ってはいられません。政府・日銀に対して、これだけ物価が上がってるんであれば、2013年に政府と日銀で結んだ「共同声明」(デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日本銀行の政策連携)というのがありますが、こういうものをどう扱うのか、政府がちゃんと(日銀と)検討してくれと(私たちが)言わなければなりません。日銀が持っている国債、株、ETF(上場投資信託のこと。金融商品取引所で取引される投資信託)、いろいろなものがあり、どんどん買い増しを続けて株価を支えてきたこともありますが、政府がこれからも続けていくのか、それとも政策を転換するのか、そういうことも明らかにする必要があると思います。

 今の政府・日銀はそういうことをやっていない、物価対策に真剣ではないということではないでしょうか? 改めてみなさんの可処分所得(収入のうち、税金や社会保険料などを除いた所得で、自分で自由に使える手取り収入)を増やすことも大事だと思います。今言った金融政策と、たとえば持ち家を持ってるみなさんは住宅ローン減税とかありますから、持ち家層には年間で5000億円ぐらいの国費が投入されて恩恵を受けてる方々がいるのに、一方で賃貸住宅に住んでるみなさんは恩恵を受けていません。公平性を考える意味でも家賃支援も立憲民主党の政策に入っています」

 これはへ~へ~へ~と、色々驚きでした。日銀と政府がそんな共同声明なんて出していたなんて生まれて初めて知った人? はーい、はーい、私です。それについて詳しくはこちらのページに見つけました。

 見つけたものの、読んでも今一つ、今二つ、三つ分かりませんが、とにもかくにも泉さんが話していたとおりに「資産買入等の基金の運営について、現行方式での買入れが完了した後、2014 年初から、期限を定めず毎月一定額の資産を買入れる方式を導入」とか言っちゃって、ガンガン買い増しを続けて日本の株価を支えて日銀が株主みたいになっちゃってたりして、それこれ、これからもどうするの?ってことかな。そういうこと、ぜんぜん説明しないで、知らん顔して、もしかして忘れちゃってて? もしかして政府の人たちもよく分かってなくて? 放置されてるのかな? おそろしい。で、それ、ちゃんとしないと駄目でしょう?という、泉さんからのたいへん重要な指摘だったんだと思います。

 それから家賃扶助!! 本当に本当にそうだ。前回も書いたように、家賃負担の大きさは収入が少ない人ほどふくらんでいる。家を建てる余裕がある人たちには援助がありながら、家なんて建てられない人たちには一切援助がないのは不公平だ。ほんと、家賃扶助は立憲民主党が唱える生活安全保障の一番上に置いてほしいと心から願う。

泉さんは党代表なので周囲にSPの人が大勢います

根拠のある批判と理不尽なバッシング

 そして質問4の「政治家のSNSへのバッシングが酷いことに対策はしないのか?」への泉さんの回答。

 「私もSNSでつぶやいて色々なコメントがきて、勉強になるものもあるし、毎回同じ文章が届くものもあります。色んなことがあるなぁと思います。
政治の世界では批判をするときには批判をしなきゃいけない、そのことで議論を喚起するという元々国会でやられていたことがSNS上で表現されると、国民のみなさまにとっては喧嘩ばかりとか映って、味方と敵に分かれてしまっていますよね。
 でも国会の中でド真剣なやり取りをしても、国会議員同士、党を超えて様々なやりとりとか超党派で法律を作るとか当たり前に行われているので、何も政党同士で分断が生じているわけじゃないんですね。国会議員同士にも。
 国会議員のSNSを見ていただいている方々も、そうしたことをご理解していただきながらコメントなんかを考えていただけたらいいのかなと思います。ただ、コメントは自由につけるものだし、そのあたりは難しい。今、侮辱罪という議論されていますけど、ともすれば政治家に対する批判も法律でしばってしまうのも変な社会ですし、よくよく考えていくべきことだと思います」

 これ、とっても大事なことで、私たち、きちんと認識しておかないといけないと思う。国会議員は国会で議論を交わすが決して敵と味方ではない。言ってみれば同じ職場で働く同僚でもある。たとえ思想は違っても。

 以前、辻元清美さんにインタビューしたとき、

 「野田聖子さんと高市早苗さんとわたしは同学年なんですよ。わたしは初当選から25年で、彼女たちは28年かな。与党でいちばん古いのがその二人で、野党ではわたし。3人わりと仲よしで、ちゃんづけで呼び合うんですよ。考え方は違うけど、男ばっかりの世界で何十年もの間、第一線で存在感を保ちながらやってきて、なんとなく連帯感があるというか」

 と、話していたのがすごく印象に残っている。辻元さんと野田さんはまだ分かる。野田さんは自民党の中でも考え方が”リベラル寄り”だと言われる。でも高市さん?と驚いた。自民党の中でも相当に”右寄り”な方と言われて、思想的に辻元さんとは全く相容れないように感じる。でも、そうなのだ。小川淳也さんも私に

 「安倍さんの政治を嫌い、憎んだとしても、安倍さん個人を憎むことは違う、そこはギリギリ諦観すべきじゃないですか? そこで戦うのは、自分自身なのかもしれません」
『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』

 と言った。私たち、これをはき違えてしまいがちだ。もちろん、政策についてそれは違う、それは間違っていると堂々言っていいし、間違いを犯していたらどんどん批判すべきだ。でも今はそれがどんどんエスカレートしていく。政治的に相対する、政策が受け入れられない政治家などをとことん罵りまくってしまう。徹底的に侮蔑の言葉を投げつけ揶揄する。あざ笑う。

 さらに、同じ野党支持者で、同じ方向を見ているはずの人が、自分が支持する以外の野党政党の政治家をバカにして嘲笑気味に書いているのとか見ると、それで君はどういう社会を目指しているのだ?と思ってしまう。それを言っているうちは何も解決しないのだが、と悲しくなる。

 バカだバカだとバカ呼ばわりしているツイートなど見ると、バカを選んでいるのは私たち有権者で、そうなると自分もバカだぞ、って思う。ほんと、気を付けたい。

 さて、泉さんは最後に「小川淳也さんほどうまくはありませんが、泉健太、今日はこの有楽町での青空対話集会をやらせてもらいました。立憲民主党はみなさんと対話する政党であり続けたいと思います。国会議員なんかと話ができるわけがない、党の幹部なんかに声を出せるわけがないと思う必要はありません。できるだけ場を見つけて対話集会を開いて、生の声をお聞きしたいです」と話した。

 いやいや、泉さん。比べる必要なんてありません。それぞれ面白いし、勉強になるし、何より言うとおり、党の幹部、党の代表に質問とか叫びとか出来るなんて、前なら考えられません。青空対話集会というこの政治の新しい文化というか、民主主義の胎動、どうか少しずつでも続けてほしい。小さな努力が実るまでには時間はかかるかもしれないけれど、いつ必ず花が咲くと私は信じたいのです。希望がひとつぐらいなきゃ、やってられんでしょう。この世の中で。

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