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【毎日note118日目】山月記と30代の私は。

こんばんは。さゆです。

先ほどテレビを観てたら芸人で小説家の又吉先生が、中島敦の『山月記』の解説をされていたのですが、めちゃくちゃ胸をえぐりました。

こちらは学生の頃、教科書で読んだ時はなんの感慨も抱かなかったのに、大人になると「わかる...」「わかりみしかない...」と、しみじみと感じる文学の一つです。

皆さまご存知の通り、こちらは詩人になりたかった男が、臆病な自尊心と、尊大な羞恥心のため、ある日気づいたら虎になってしまった話です。


元々役所勤めで、退職してまで「詩」で名を残そうと頑張ったのに、上手くいかなくて。

役所勤めに戻ったら、友人たちはもう出世していて、周りと馴染めずに、最終的に発狂して虎になってしまうんですよね...。

虎になり、徐々に人間の時の記憶も失ってしまう恐怖もよく描かれています。

男の

人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが何事かをなすにはあまりに短い

という言葉は、まさにまさにその通りで、私は人生で、やりたいことはあるものの、一体全体何を成し遂げることができるのだろうか...何もできないのではないか...とブルブル震えておりました。


話は変わるのですが、私はさっきまた白髪を見つけて...!(笑)

30歳を超えてから、特にストレス末期の時はブワッと白髪が増えるのですが、もうこれは確実に自分が歳を重ねてる証拠で、恐ろしいなと思います。

脇毛が生えてくるのとはわけが違うというか...。(←黙りなさい)(すみません)


命は決して永遠ではない。

わかってはいるけれど、歳を重ねるごとに、虎になった男のように、無駄な自尊心や羞恥心が増えてくいくのも事実。(;´Д`)

やりたいことは、周りの評価を気にしすぎることなく、素直に表現していければと改めて思い直したのでありました。

自分の作品をSNSに載せると、PV数やRT数などでだいたいの「世間の評価」が予想できてしまい、それこそ羞恥心と自尊心が発動し、落ち込んでしまうのですが、なんかそれもちょっと、あほらしいなと思いました。

「できる限りやったけど失敗したわ!」ということなら、なんとなく虎にならずにすむのではないかなと思います(笑)。

昔の文学は、本当に人生を深く考えさせられ、素晴らしいものが多いですね。

また何か読んでみます~(●´ω`●)


皆さま本日もお疲れ様でした。

素敵な日曜日を。


さゆ


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