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つけまつげを2枚付けないと死ぬと思っていたギャルがMBAに入った話(追記:日経comemo賞になりました)

平成2年生まれ、高校生の時はPopteenを愛読し、ルーズソックスにソックタッチをつけて、イーストボーイのスカートベルトで制服をミニスカにしていた子、だいたい友達です。
ピンクの土台に10枚セットで入っていたつけまつげを2枚つけないと死ぬと思っていた私が、高校卒業後、10年後に国内MBAでリスキリングすることになりました。

右が筆者です。ズボン短くない?眉毛の角度すごくない?

もともと自分のなかで振り返りもしていて、ワード原稿が手元にあったのもあり、「#私の学び直し」というのが募集中のお題というのもあり、何年ぶりにnoteを投稿しようと思います。
神戸大学MBAを受けたい!という人の参考にもなれば、幸いです。(どれぐらい、目に留まるのでしょうか・・・同期とかにも見られるのかな・・・。)
ギャルが大学に行くまでの話はスっとばしてます(笑)

なぜ国内MBAに入る選択をしたか

大学卒業後、新卒で某上場不動産企業に入社しました。入社して4年半ほどto C向けの営業をしたのち、本社の経営企画(という名の、何でもやる屋さん・・)に異動しています。

受験し入学したのは29歳でした。個人としては25歳で全社営業1位を獲ったのも25という数字の区切りを意識していましたが、今回も30歳という節目で何かに挑戦しようと思いました。やはり5年に1度くらいは、人生を変えるような挑戦をしたい!と思ったのです。

異動してから経営って何なんだろうとか、会計って何なんだろうとか、興味の幅が広がったものの、自分自身の知識が不足していることも気になっていました。
そんな折、とある同業他社のオラオラ系の営業の先輩が、慶應大学MBAに入学し、めちゃくちゃ良かったと言うじゃないですか。一緒に楽し~く遊んでいた先輩がなんか挑戦していて、「お前もいけるっしょ」などと言うんです。

「ふ、ふ~ん」・・・。調べてみると、近所に神戸大学MBAがあって、1年半という短期スパンで、仕事を休まなくてOK!(金の夜&土のみ授業)体系的に学べるのであれば挑戦したいと思ったのもあります。
あとは・・・国公立なので、学費が安かった。(笑)

試験・面接

高校時代、部活にも入らずギャルをしていたものの、勉強は好きだったという素晴らしい財産があり、1次試験(英語・小論文)はクリアでした。英語についてはTOEICでパスして、小論文対策に時間を割けました。
が、2次の面接でボコボコにされました。
神大経営学部の著名な先生(ハーバード大学でも教えていたような人)に、「どうせ財閥企業に勝てっこない」「ちょっとぐらい人材が良かったとしても、関係ない」等、ボコボコにされました。
面接の終わりには、「君はもっとしっかりしたほうがいいんじゃないかな。」とまで言われる始末で、「☺️?(怒)」と逆ギレしてしまう私。でも先生の言う通りなところもあり、何も上手く言えない自分が悔しく、泣きながら、六甲の坂を下って帰りました。

(落ちてると思って合格発表もすぐに見れませんでした。結局、受かってたのですが。)

入学してからのリアル

1年間は金曜日に仕事を早退、夜に2コマ授業を受ける。授業が終わったら、土曜の朝まで授業の準備、課題をする(数えてみると、レポートだけで65本・・・)。何度、徹夜したことか・・。1年生のあいだは、ほぼ全て金曜日は寝られなかったです。
<注>私の計画性のなさが顕著だっただけで、計画的にしている同期もた~~くさんいました!私のせいです!

土曜日は朝8時から遅いときは23時くらいまで大学の授業や打ち合わせでした。

どうして、勤務時間も削って(残業もできないので、どんだけ給与が減ったことか!笑)、自腹きって、こんな苦しいことをしているのだろうと、辛くてたまらない夜もありました。同期で、「お金払って罰ゲームうけてる(笑)」と笑いあうこともありました。でも、同じ苦しみがあったからこそ、同期は戦友だといえます。社会人になってからも、社外の人でも一生付き合っていきたいと思えるような仲間ができること、そして、【仲間】とは同じ苦しみや喜びを経験したらこそ仲間といえることを改めて学びました。

MBAに対して思うこと

同期の多くは、大手企業に勤める、今後経営層を担うような30代後半から40代後半の脂ののったサラリーマンです。きっと神大MBAのメインターゲットも、そういう層なのだと思います。私は中小企業に勤める、最年少のひとりで、ほっぺにくるくるが書いてあるような元ギャル(笑)←まったく笑えない。
完全に大枠からは外れています。
でも、結局、受かってるんですよね。いろいろな層を混ぜたいのかな?というのは大学も思ってるんじゃないかなと、勝手に思ってます。大枠にハマる人だけだと、そりゃ会社の飲み会と変わらんよな?と私も今は思います。

普段だと会話もしないような、40代後半おぢ(けっこう偉い)と、30歳ギャル(下っ端)がタメ語で話したり、「今のキモいよ」って普通に言ったり。
おぢが女子部下に嫌われて悩んでる話とか、聞いたりもします。
普段の仕事環境ではありえないような体験、時間を提供して、その結果で何か仕事面でも、自分の内面でも、イノベーションを起こしていくのがMBAの醍醐味なんかなって、勝手に思ってます。

また、いろいろな人のキャリアを分かち合えるところも素晴らしいと思います。
恥ずかしながら、私はメーカー業における「調達」という仕事を知りませんでした。でもその仕事のプロがいることを知り、その仕事がなぜあるのかを知れました。
逆に、to C営業をしたことのない人にとっては、私の当たり前は当たり前ではないと気づかせてもらったり。
学び直しという単語が今回のハッシュタグでは使われていますが、私にとってMBAは、学び直しという【何か新しいものを得る】だけではない、【自分のこれまでを俯瞰的に見ること】も与えてくれたように思います。

おわりに

まず、こうした前例にない挑戦を許してくれた環境や同僚に感謝したいです。(今の会社で、MBAに行こうとしたのは、私が最初でしたが、誰も後に続く感じもなく、最初で最後かもしれません。笑)
仕事中、明らかに眠そうにしていた日もあったでしょう。MBAのために昼休みを長くとったこと、有休をとったことも何度もありました。すみません。仕事は断らないというポリシーがあるので断りはしませんでしたが、卒業してから明らかに業務量が増えました。周りの方々が調整してくださり、配慮してくださり、温かい目で見てくださっていたのだと思います。

最後の最後にデカいこといいますが、「学び直し」という社外への挑戦をする人がもっと増えたらいいと思います。
社外にも大きな世界があり、様々な挑戦があります。私はまだ比較的仕事寄りの挑戦かとは思いますが、芸術を学びたいとか、マッターホルンに登頂したいとか、そんなんでもいいと私は勝手ながら思います。(よくない?どう?人生1回だけだし?)

もちろん各社様、いろいろな企業があられると思います。もしかしたら、「こんな挑戦したい・・なんて言って、社内で冷ややかな目で見られるかも・・」と思うこともあるかと思います。
子供の送り迎えがある社員が時短勤務!というのが当たり前になっているように、「学び直し」したい社員が時短勤務!というのもいいんちゃう、ってずっと思ってます。

だって人生は1回だし、今日が1番若いじゃんね、って、心にぜひギャルを飼ってみて、皆さんも挑戦してみてください✌✌ピース

社内向け&自分向けに書いた文章を切り貼りしているので、ちょっと変なところもありますが、これで終わります。

ゼミの先生をチョキチョキしました(先生に配慮w)

2023年1月23日追記

こちらの記事が、日経comemo賞に選ばれました!

Funleash代表取締役 志水静香さまの素敵なコメントも添えていただき、ありがとうございます!
これを機に、もう少しnote投稿の頻度も増やしていこうかな‥!と思います。
✌ぴーす✌な気持ちが少しでも多くの方に伝わっていれば、とっても幸いです。

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