モンスター級ベストセラーはなぜ…
こんにちは。
ライターのみちいです。
7月発刊を目指して、いま進行中の企画が一つあります。
その種ができてから、いまの「軌道にのる」までのエピソードについて、つぶやきたいと思います。
モンPが教えてくれた「売れる本」は売れるように書いている
長くおつきあいいただいている著者の方から
去年の秋ごろ「また、いっしょにやろう」とお声がけいただきました。
そして、モンスター級ベストセラーをプロデュースした出版プロデューサーの方(以下、モンP)に「ディレクションしてもらいたい」と言われたんです。
通常ですと、出版社の編集者だったり、出版プロデューサー(以下、P)の方がいて、著者がいて、ライターがいる。
ライターは著者の話を聞きながら、
編集者またはPが考える「いま売れる本はこれだ!」というものを形にしていくわけですが、
その著者は編集ものやPを入れず、ライターと直接やりとりしたいタイプの方でした。
それでも、その著者が書いた書籍はシリーズ累計40万冊を超えるほど、
だったので、出版社も「よろしくお願いします」姿勢だったのですが、
ここ数年は、巷でよく聞く諸般の事情により、
その著者の本の部数は踊り場的な状況にありました。
それを「なんとかしたい」という著者の思いをうかがいまして、わたしはモンPのお力添えをいただこうとまずはメッセンジャーに
「お久しぶりです、お元気ですか?」
とメッセージを入れました。
〇〇さん(モンピーの名前)のおかげで
一年間印税だけで生活できたくらい
たくさんの方に買って読んでいただいたのに
不義理をしてすみません。
お電話でお話聞いてくださいませんか――。
そんなことをメッセンジャーに送ったら、
すぐに「あぁ、いいですよ」とレスが来て
お電話をさせていただいたのですが…。
「いまは昔と違うビジネスモデルで仕事をしているんで…」
えっ、ダメなの⁉――焦ったわたしは、それから30分ほど
これからの時代に必要な本になると確信しているからこそ、モンPの力をかりたいと熱く熱く語りました。
「いやあ、でもなあ…」
モンPがそういうので、お受けしていただけないのはなぜなのか、
どんな問題点があるのか、何が不安なのか、お話をうかがいながら
わたしは、損して得を取るというじゃないか。
まずは相手に得を与えよう――ハラをくくり、ある条件を提示したところ、
モンPが突然、
「あの本はね、売れることを意図して書いたから売れたんですよ」
と語りだしたのです。
あの、モンスター級ベストセラーが売れた理由を。
売れる仕掛けはコアメッセージと二つの要素
モンPによれば、例のモンスター級ベストセラーは前書きに「コア―メッセージ」を明確に打ち出している、つまり「この本はどんな本やねん」というのが読者がわかるように書いてあるとのことでした。
そして、そのコアメッセージには「サプライズと差別化」という二つの要素があるんだと。
タイトルを見ると話し方の本なのですが、「内容はそうじゃありませんよ」ということが前書きの最初のほうに書いてあります。
そこがまず「サプライズ」なわけです。
そして、「スキルよりもメンタルなんだ」と、差別化をはかる。
「みちいさんが企画書を作ってください。そして、そこにはコアメッセージを打ち出してください。
あとここが肝心、コアメッセージにはサプライズと差別化を明確に書くことです」
うれしい気持ちをあえて抑えながら「〇〇さん、ありがとうございます。そうします!」とわたし。
「でね、本のテーマなんですけど、この本が売れ筋なんですよ。この本のテーマと同じテーマにして、内容を吟味してください」
モンPの、うまくいっているビジネスモデルを横っちょに置いていただいて
おつきあいくださるのだから、これはもう絶対にこたえなくては‼
そう思い、教えていただいた通りの企画書を書き上げました。
モンPからも「これはおもしろい、これならいけますよ」と太鼓判を押していただきました。
著者もわたしも、わくわくしていたのです。
営業さんが「売りたい」と思えるかどうかが大事
企画書をモンPにおあずけした後、
「みちいさん、ちょっとお電話いいですか」
というメッセージが入りました。
「実は…」
出版社の編集長はOKだったのですが、
営業のほうからテーマ変更を依頼されました。
「営業が売りたいと思う本は、やはり売れ行きが違いますからね」とはモンPの弁。
一方の、著者は「そのテーマはちょっと…」という感じ。
完全にわたし、板挟み状態になってしまいました(^^)
こういう場合、結論を出さないように、わたしはしています。
つまり、著者に対しては、しばらくの間、そのことのついて触れない。
モンPや出版社に対しては「なんか忙しそうなので、もう少し待ってもらっていですか」という話をしました。
そうやってのらりくらりして、時間稼ぎをしていたんですが…。
「ムチャぶりはチャンス」
ある日、モンPのブログを読んでいたら、
編集者はときに著者に対して「ムチャぶり」をすることがある。
著者にとっては、思ってもみない方向からボールが飛んできてとまどうのだけれども、
編集者の「ムチャぶり」にはそれなりの理由があってのこと。
「ムチャぶりはチャンスなんです」
そう書いてありました。
なんだか、わたし自身に向けられたメッセージのような気がして
著者に話をし、「そのテーマにしよう」ということになりました。
そんなこんなで、「本を出そう」という話が出てから約半年後のいま、ようやく軌道にのったという。
結局何を言いたかったのかというと、
みなさん、「本が売れるには、どうしよう、こうしよう」「こういう成功例があるじゃないか」試行錯誤しています。
売れる企画書のひな型というのがあったら、
わたしもぜひ、勉強させていただきたい。
ただ、雛形通りの売れる企画書をつくっても、それが正解とは限らない。
そう思った次第ですm(__)m
今回のお話はいかがでしたか?
みなさんのお役に立つような、つぶやきを、これからも書いていく‼
という意気込みしか、今はないかもしれませんが、
みなさん、どうぞ、応援お願いいたします。
ありがとうございます。
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