”変化を許容してみる”心構えが体験に価値を生む

よく「人にメイクをする際に気をつけていることは?」と聞かれます。
これは一般の方と芸能の方で大きく違うのですが、今回は一般の方編でお話ししてみます。

芸能関係者や女優さん方は自分の顔が商品の一部なので、仕事の目的や役柄や衣装に合わせてメイクをし、それをご本人も受け入れてお仕事に臨まれます。
そもそもメイクをする前提が違うので、もちろん一般の方へメイクをする場合に気を遣う部分は大きく異なります。

それは普段のメイクや性格諸々を加味して、
”どこまでの変化なら許容範囲として受け入れられるかを見極める事"です。

一般の方は他人にメイクされたり、自分の顔の印象を他人に操作されることに慣れていません。
それは当たり前なので何も悪いことではありませんし、何十年生きてきて、見慣れた自分の顔しか知らないのは当然と言えば当然です。

そのような方が何の心構えも出来ていないまま、超有名メイクアップアーティストに超豪華海外セレブ風のメイクを施されたとしましょう。
高確率で「…!???」となり、驚きはするけど喜びまでは繋がらないんじゃないかな?

一般の方のメイクは基本的に生活の一部。
芸能の方のメイクは役作りなどビジネスの一部。

なので一般の方にメイクをする場合は、
まずは普段の服装やメイク、話し方や仕草をはじめとして性格的なところを感じ取り、どこまでのメイクの提案(変化)なら受け入れられそうか見当をつけることが大切なんです。

そうでないと、いくら的確でお洒落なメイクをしても相手の方にとっては無意味なものとなってしまいます。

メイクは体験、物ではないし落としたら物理的には何も残らない。
だからこそ、自分自身のアーティストとしての一方的な押し付けだけでなく、お互いに歩み寄ることが大切だと思います。

勿論メイクされる側も、多少の変化を受け入れる気持ちを持っていただけると、より価値のあるメイクや体験が生まれると思います。

何だか冒頭の質問の答えになっているか若干不安ですが、今日はこんな所で終わりにしようと思います。
また何か思い浮かんだら書きますね。

※今日の夜ご飯は海鮮丼とけんちん汁です

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