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読書: 大村純忠伝 松田毅一

https://www.amazon.co.jp/大村純忠伝―付・日葡交渉小史-1978年-松田-毅一/dp/B000J8KA4E

ずいぶん前に読んだのですがなかなか記事をかけませんでした。純忠の生涯が年代別に詳しく書かれていて、本の後半は日葡交渉史も載っていて読み応えがあります。ネットには、純忠が改宗しない人を奴隷に、なんて書いてありますが、そんな資料はみたことありません。むしろ奴隷を開放したり慈善事業したり、一緒にいた神父やポルトガル人の記録には謙遜で優しい純忠の記録がたくさんあって好きです。幼少時代から、横瀬浦、福田、長崎、晩年、家族のことなど細かく書かれています。日本で最初のキリシタン大名となって、長崎開港、天正少年使節を送った純忠。四人の少年たちが帰国するのを見ることなく、伴天連追放令の直前に生涯を閉じます。改宗したことで、常に仏教徒と組んだ敵から攻撃され続けましたが、命を狙われても棄教することを拒み熱心なキリシタンでいつづけました。その信仰は娘たちや人々に引き継がれ・・・現在の長崎をつくった一人であると言えます。長崎の歴史を知りたい人にもぜひおすすめします。


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