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小説「あんぱんと弦月湯」

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「それだったら、弦月湯に行ってみたらいいんじゃない?」  悩める日々を送るデザイナー・悠平は、カフェ・ポート・ブルックリンのマスター、セキネコの言葉で弦月湯のnoteを検索する…
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#スピンオフ

小説「あんぱんと弦月湯」第1話(全4話)

小説「あんぱんと弦月湯」第1話(全4話)



あらすじ



第1話



「それだったら、弦月湯に行ってみたらいいんじゃない?」
「へ?」

 北三日月町の隣町、巣鴨の駅にほど近いカフェ・ポート・ブルックリンのマスター、セキネコさんはあっけらかんとそう言った。眼鏡の奥のいつも笑ったような眼が印象的な、爽やか好青年であるセキネコさんの本名は、関根さん。ネコが大好きで、SNSのアイコンも自分で描いたネコのイラストにしているから、セキネコ

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