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ダンサーなのにずっとダンサーと言われたくなかった話。

皆様こんにちは!プロダンサー・振付師を中心に現在ではライバー ・モデル・女優など幅広く表現することを楽しんでいるSAYURIと申します。

長らくアウトプットをゴールと考える傾向が強く、『◯◯すべき』『自分にはまだ◯◯する資格はない』と自分を縛っては、発信することに対する強い抵抗が拭えなかったのですが、やっと表現者である自分を心から肯定することができ、これから表現者として第2の人生を送りたいと思えるようになったこのタイミングで、自分の思考や日々の気付きを発信していきたいと思うようになりました。

自分にとっての当たり前が、人の役に立てたり気付きになる可能性があるということを、どうしても信じることが出来なかった。でも、今は違います。これからは自分のペースで表現者としての日々の気付きや思考をアウトプットして、少しでも見ている方に気づきや楽しみを受け取って頂けたらと、そんな気持ちで文字にしていきたいと思っています。


わたしは長年、常に『まだまだ…自分なんて』の呪文を心の中で唱え続け、何をやっても、願っていた仕事を頂いても、自分にOKを出してあげられることが著しく少ない人生でした。自分の『できないこと』にフォーカスする癖がつき過ぎていたのと、なにかを成し遂げていない自分は生きる価値が無いと本気で思っていたのです。いつもいつでも、自分に対する燃え上がる怒りと対峙し、それはそれはパワーの要る人生でした。強い偏見は時に物凄くパワーを発揮し、結果を出すお手伝いをしてくれることもありますが、マイナスに作用すると本気で大変です。地の底から這い上がれないような感覚を自分で自分に植え付けてしまうのです。私の人生でも社会人になってから一昨年くらいまで、毎年数ヶ月くらいは、潜りすぎて心も体も戻ってこれない期間があったと思います。

ダンサー・振付師という職業は今でこそ一般的になりつつありますが、社会的な見られ方は必ずしもポジティブでない場合がありました。学生時代からダンス関連の仕事をしていましたが、ダンサーの社会的な扱われ方や収入などかなり冷静に見て、もっと社会的に、人として力をつけないと現状は変えられないと漠然と思ってリクルートに入社しましたし、リクルートをやめてダンサー1本で生きていくという判断には当時8割以上の方の反応は『もったいない』とネガティブなものでした。脱サラ後に参加したとある飲み会で、とあるおじさまに『仕事なにしてるの?』と聞かれ『ダンサーしてます』『へぇ〜いいねえ!(ヘラヘラと軽い声)え、それで、仕事は何してるの?』と聞かれてはらわたが煮えくりかえる想いをしたことは今でも忘れません。(どのエピソードも自分を鼓舞してくれた経験なので今ではとても感謝しています。)

ダンサーの社会的地位を自分自身が1番気にしていたからこそ、『下に見られたくない』というネガティブな目標が無意識に心の原動力に変わっていたことを自分自身気づきませんでした。自分自身がダンサーに対するネガティブな社会的ものさしを鵜呑みにしていることにも、気づきませんでした。この10年沢山の現場の仕事をしてきましたが、そんなマインドだったからこそ『ダンサーの価値を感じてもらえなかった経験や事象』を取り分けピックアップする習慣が無意識についていたんですね。ダンサーを評価してくださったり、本当に感謝をしてくれていた方は沢山いたにもかかわらず。そのような経験が積み重なって、気付かぬうちに自分がダンサーと言われることさえ嫌になっていた時期もありました。

『バックダンサー』『ミュージカルのアンサンブル』などの事例と共に、ダンサーがネガティブに語られることも多いです。その影響を受けたダンサーが、悔しい気持ちをバネに自分が主役となるコンテンツを生み出すことも増えたと思います。でも、一歩冷静に考えると、その興行にとって1番大切なお客様であるファンの方は、そういう目線で舞台を見ていません。バックダンサーはサポートダンサーでもあり『自分の大好きなアーティストを支える素晴らしいダンサーさんだ』と、感謝してファンになることも多々あります。ミュージカルでも、歌えない方が主役になることはほぼ無いので、役割的にはメインでは無いのかもしれませんが、ミュージカルでアンサンブルが果たす役割はその作品の出来を左右すると言っても過言でないほど大きいです。それは数年前に韓国でミュージカルを観た時に思いました。アンサンブルのほとばしるパワーに圧倒され、涙が止まらなかった。周囲の見方が『上か下か』であった場合も、本当にそうなのか?見方の選択肢はいくつもあって、それは自分が選べるんだということに、長い時間をかけて気付きました。もちろんその上で、自分がメインとして輝ける場所を探すのか、サポートしながら輝く場所を探すのかは、その時々によっても変わるでしょうし、それぞれの考え方で良いと思いますが、それらはただの役割であり、そこに優劣をつけるのは、本当は見えるかもしれない別の感覚を失ってしまうのと等しいと思います。

自分の扱われ方にのみフォーカスしてる場合は、なかなかこの感覚が得られません。私自身が長年そうでしたのでよくわかります。自分の思考の範囲内で上手いと思うダンサーのものの見方に影響され、未完成なのにアウトプットできる気持ちも全く分かりませんでした。でも同時にそれは自分の首も絞めていたと思います。

『力をつけて、ダンサーをもっと素敵な職業にするんだ』とか思っていたけど、自分のこころが『ダンサーは超素晴らしい仕事で、人に夢と勇気を与えることができるんだ』と、自信を持って許してあげられさえすれば、いま、この瞬間に、速攻解決する問題であったことを、長年、ほんとに長年、忘れてしまっていました。じぶんがじぶんを受け入れて、許してあげることの効用は色々なところで言われていますが、いざ自分がそう思うことのできた時の感動は、言葉には表現できないほどのものでした。自分が信じてあげることができない人を、一体誰が信じられるのでしょうか?

元々好奇心旺盛な性格であることは否定しませんが、人の目を気にして、心の中に社会的なお墨付きやお守りがほしくて、必要以上に色々なことを回り道しながら頑張ってきた人生であることを、それも自分だと優しく包み込み、だからこそ得られた沢山の経験を、周りの方や社会に還元したいと心から思うようになりました。いま自分の出来ることで、少しでも周りの方のお役に立つことができればと思いました。

これがnoteを始める理由です。

今でも私はプレイヤーとして自分自身の身体で表現することが大好きだし、今では踊り以外にモデルや女優など様々なことに興味を持っています。そんな自分を自分が肯定して、今の自分ができること、考えてきたことを精一杯伝えていきたいと思います☺️

これから定期的な発信を目指していますので、
良かったら応援していただけると嬉しいです💕

初投稿を読んでいただきありがとうございました。

SAYURI


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