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チェンマイでバス乗り継ぎのマッサージ

土管温泉で有名なチェンダオでの滞在を終え、チェンマイに帰ってきた。バスに揺られて一時間半くらい。チェンマイはタイ北部の中心都市であり、市内にはいくつかのバスターミナルがある。ここで、旅人たちはそれぞれの目的地へ向かうバスに乗り込んでいく。

次の目的地はパーイ。バックパッカーにはおなじみの町だけど、ぼくは初訪問。自然に囲まれたのどかな町で、とにかくのんびりとした空気がたまらない、らしい。今回のタイ旅で、バンコクやチェンマイでも何度となく「パーイ」という名前を聞いたし、パーイから出稼ぎに来ている人たちにも出会った。非常に期待値が高い状態なのだ。

チェンダオからパーイに直行することもできなくはないらしいが、英語タイ語を駆使してソンテウを交渉するか、山道をレンタルバイクで走り抜けるかしなくてはいけないとか。うー、ちょっと厳しい。ということで、安パイにタイ北部のターミナル都市であるチェンマイに戻り、ここからミニバンに乗っていくことにした。

ミニバンは一時間おきに出ているし、複数のバス会社がしのぎを削っているおかげで本数はそこそこある。特に予約とかはいらない、という前情報にもとづいてここまで来たんだけど、11時前にターミナルについて、次乗れるのは18時30分のバスだそう。まあタイミングもあるのか、わりと混んでた。とにかくその便を抑えて、ほなどうしましょか、ということなのだ。

ターミナル近くにあったマクドナルドで作戦を練る。空調の効いた店内でWi-Fiもバッチリ。旅情もへったくれもあったもんじゃないけど、便利なもんは便利。ありがたい。

熟慮の結果、マッサージを受けることにした。特に予約をしなくても、安くていいサービスを受けられるのがタイのいいとこ。ターミナル周辺をうろうろして、目についたマッサージ店に入る。「オイルマッサージ、90分お願いします」。

感想としては、悪くないけどもうちょいパワフルにやってくれたらなおよかったかなあ、って感じ。あと、おばちゃんのちょい伸びた腕毛が地味にチクチクして変な感覚だった。リラックスできたから全然いいけど。

「若者は東京で勝負しろ!」じゃないけど、やっぱチェンマイとかに比べてバンコクのマッサージ屋さんは平均的な満足度が高い気がする。人が集まるところで競争によって磨かれる、ってことはやっぱあるんだろうね。まあそれも良し悪しだし、競争が多すぎないのんびりした空気感も好きなんで難しいとこだけど、サービスを受ける側としては「競争に揉まれてくれ!」と思っちゃったりする身勝手な男であります。ぼく自身に関して言うと、競争は大嫌い、人それぞれ自分のペースがあるんや、という信念のもとのんびりしている。困ったもんですねほんとに。

チェンマイでマッサージを受けて、なぜか競争について考えてしまったお話でした。

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