笑いでストレスを解消!「魔法少女ブラック企業考察」
はじめに:魔法少女募集のお知らせ
終電間際のオフィスで、PCの明かりだけを頼りに仕事をしていた時のこと。ふと目に入った求人広告。
「株式会社マジルミエ:魔法少女を支えるベンチャーな職場です」
...ん?魔法少女?
最初は疲れ目のせいかと思った。でも、確かにそう書いてある。しかも、福利厚生に「変身手当」「ホウキの減価償却費補助」「魔力チャージルーム完備」なんて項目まで。
応募資格には「魔法少女としての戦闘経験(新卒可)」「怪異への対応力」「浄化魔法スキル」。これ、本気の求人?
……おっとアブねぇ。すっかり居眠りで降車駅過ぎるとこだったぜ。
最近流行りのアニメだけど、魔法少女が現代でビジネスになったら。
そんなことを妄想してみた。
1. マジルミエの働き方改革
通勤革命
「ホウキ通勤可!※魔力消費は自己負担」
おお、これは画期的!満員電車とはおさらばできる...と思いきや。
「ホウキ通勤は魔法少女業務時間内のみ可能です」
「通勤時間は業務時間に含まれません」
「変身前のホウキ使用は違法です」
...結局、朝はいつもの満員電車。この世の理不尽。
変身時間の管理
「業務開始前の変身は推奨しません」
「変身時間は休憩時間から控除されます」
「変身解除忘れは減給対象です」
これ、完全にブラック。
魔法少女の夢が、労働基準法の壁に阻まれている...。
2. マジルミエの業務内容
怪異対応業務
「怪異発生時は即座に対応必須!」
「浄化作業は報告書が必要です」
「戦闘動画のYouTube投稿は禁止です」
現場では華麗に戦う魔法少女も、戦闘後はエクセルと格闘。浄化レポートの提出期限は「戦闘終了後24時間以内」とか、無理がある。
ん?実際には魔法少女ではなくそこはシステムの仕事なのか?
そもそも私は魔法少女として就職するのではなく、システム側の人間では?
怪異対応はしなくとも、相当なスキルが求められるのは覚悟しなくては。
一般事務作業
「魔法は一般事務作業には使用禁止!」
「コピー機の紙詰まりは魔法で直しちゃダメ!」
「経費精算の計算ミスは魔法で修正禁止!」
結局、普通のOLと変わらない日常。ていうか、魔法って怪異にしか使っちゃいけないのはなんで?AIみたいに共存すればよくない?
3. マジルミエの人事制度
浄化実績査定制度
「四半期ごとの浄化実績測定があります」
「怪異退治KPIで昇進が決まります」
「浄化失敗は降格対象です」
しかも、営業部門からは「浄化実績の数値化」を求められる始末。
「この怪異の市場価値は?」「浄化コストパフォーマンスは?」
...魔法少女なのに、数字の魔術師になってる。
いや、違うな。これはマジルミエではなく、株式会社アストだ!
アストの人事制度だよ(滝汗)。
でも、うちの会社はベンチャーなはずなのに、おおよその人事制度は上記で間違っていない。か、悲しい…。
4. マジルミエのメリット・デメリット大解剖
メリット:
魔法が使える(でも怪異に対してのみ)
ホウキ通勤可能(でも怪異発生中だけ)
やりがいがある(でもアストはKPI評価される)
戦闘手当がつく(でも深夜割増なし)
カッコいい職業(でも一般事務もある)
魔法少女として活躍(でも報告書必須)
スキル次第で昇進(でも数字重視)
給与が高い(でも変身コストで消える)
デメリット:
変身時間が休憩から引かれる(労基法違反?)
戦闘報告書が煩雑(会社によってはExcel戦士と化すかも)
魔法使用に制限が多い(ここは法律の問題?)
怪異対応が深夜でも手当なし(過労死の危険)
通勤は結局満員電車(怪異発生時以外の変身禁止)
事務作業に魔法禁止(逆に不便)
戦闘動画の撮影禁止(インスタ映えNG)
5. 現実の壁は厚い
「ホウキ通勤」に期待し、心躍らせた私。
しかし、法務部からの一言で夢は潰える。
「非業務時間中の魔法使用は、魔法少女労働基準法違反です」
そう。結局、始業前は一般人。
満員電車に揺られながら、つらい朝が始まる。
魔法少女も、社会の荒波には勝てないようだ。
そもそも運転免許がないから、深夜の怪異発生時はタク代お願いしやす!
ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。社畜あるある話を「田中」という仮の名前で書いているだけだ。本当の名前は「佐藤」...ではない。「鈴木」でもない。そもそも魔法少女になれるわけもない。あ、ミーティングの時間だ。この話はまた今度!
(完)