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やさいのおかし、始めます。


やさいのおかしを、作ることにしました。
毎月ひとつ、その時に採れる野菜を決めて、その野菜を生かしたおかしを作ります。


〜流れ〜

①まずは、焼いたり茹でたり揚げたり、切り方を変えてみたり、色々な方法で調理します。栽培方法や品種なども調べて、その野菜と向き合います。

②つぎに、色んな食材と合わせてみて、どの組み合わせが美味しいか探していきます。

③そして、どういうお菓子にするか考えていきます。

野菜によってはこの順序通りにいかないかもしれませんが、これはその野菜との仲良し具合で変わっていきます。


どうしてやさいのおかしを作ろうと思ったのか、理由を残しておこうと思います。ざっくり2つあります。

なぜ、やさいのおかしを作るのか


1つ目の理由。
わたしは、前職は農業関係の仕事をしておりました。そこで野菜ソムリエの資格をとり、毎月ひとつ、その地域で採れる野菜を決めてレシピを考えるという仕事がありました。

(野菜ソムリエの制服)


しかし、まだ勤めて3年も経ってないぺーぺーの自分より何十年も農家をやっている方々に比べたら圧倒的に知識が足りず、ましてや自炊も始めたばかり。料理のレシピを考えて提案しても、どこかで見たことあるものばかり。これじゃ意味ないよなあ...と思い、ある時、料理ではなく元からよく作っていたお菓子にして提案しました。


(初めて提案したお菓子が、柚子ゆべしの自家製あんこのせ)

すると、それが思いの外好評で。なるほどね、よく考えたね、など周りの先輩や農家さんが喜んでくださいました。それがとても嬉しくて、もっと考えたいなあという思いが強くなっていったことが、1つ目の理由です。



2つ目の理由。
こちらの記事にも書いたのですが、わたしは幼い頃から野生動物や環境問題に関心があり、その流れで里山について大学で学んでいました。学んでいくうちに、"自分たちが食べるもの、特に野菜は生産者さん達のおかげで作られていて、それに日々生かされているというのに、生産者さん達の収入が少ないのはおかしいなあ。"と、疑問に思うようになりました。
"生産者のために働きたい、生産者と消費者を繋ぐ人になりたい!"そう思って、農業関係の仕事を選びました。

その後、色々あってその職場を退職し、お菓子を作る道を選んだのですが、上で述べた"生産者と消費者を繋ぐ人になりたい"という思いは変わらないまま。

そんなある時、一冊の本を読みました。磯谷仁美さんの、"歩粉のお菓子"(2021年)というレシピ本です。京都にお店を構え、楽しい組み合わせが多いお菓子屋さん。ここまで載せていいの?と思うくらいたくさんのレシピが載っていて、磯谷さんがどうしてお店を始めたのか、どういう思いでお店をやっているのかなども書かれています。その中で、この一文を目にしました。

"素材そのものがおいしいから、自然においしいケーキが生まれます。農家さんにお客さまのお声もお届けして、お菓子も食べていただいて......。「歩粉」が真ん中に立って、生産者とお客さまの輪をぐるーっとつなげる。とてもうれしいことだなあと思っています。"


それを読んで、目から鱗が落ちました。
そうか、あの職場でなくても、生産者と消費者を繋ぐのって、お菓子でもできるんだ!!と。
そう思ったのが、2つ目の理由です。


根本の想い


わたしは、"自分も、周りの人も、すきだと思えるものをもっと見つけて増やして生きていけたらいいな。"という想いが根本にあります。
すきだと思うものがたくさんあると日々が楽しくて、その楽しさは突然やってくるどん底の日に必要な、自分を支える杖になると思うからです。実際に自分がそうでした。

すきだと思うものを見つけるって、どうやったらできるだろう?そう考えた時、自分が今まで知らなかったものを知った時が、すきなものと出会える時なんじゃないかと気付きました。


だったら、わたしはやさいのおかしを作ろう。
まだあまり見たことない、知られていない組み合わせの、やさいのおかしを作ってみよう。
お菓子の専門学校に通っていたわけではないし、教室に通っていたわけでもなく、ただただ趣味でたくさん作ってきただけだから不安だけど。でもきっと自分にしか作れないものがある。そう信じてやっていこう。
そう思いました。


細かい途中経過や結果などはInstagramに、

まとめをnoteに書こうと思います。

継続的に行うために、このようなnoteを書きました。まだ自分も知らない味に出会えることを楽しみに、やっていこうと思います。







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