ピアノのこぶし
ごきげんよう。さよりんです。
残暑が長引いて嫌ざんしょ♪(すみませんもうしません)
今朝、ピアニストさんの推し活を始めて何年になるかなぁ…なんてことを、娘の水筒に氷を詰めながら考えました。
うん、5年は経ってるはず。
初めは、ある一人の有名ピアニストさんを推して、CD買ったり、家族を巻き込んで地方公演に行ったり、それで十分満足していました。
当時の私は、日本人ピアニストさんを知らなすぎました。「すごいピアニスト=外国人」という堅固な思い込みがあり、自分から情報を取りに行っていなかったのです。
で、2020年あたりからTwitter(現X)を覗くようになり、多くの日本人ピアニストさんの演奏を聴くようになりました。
素晴らしい技術をお持ちの方、オリジナル作品を生み出す方、魅せ方が上手い方、希少価値を大切にする方、色んなタイプの方の演奏やお人柄に触れて、すごいな〜すごいな〜♪と感嘆しきり。脳内が飽和状態になったこともありました。
そして現在。
時々聴く外国人の演奏に、違和感を覚えることがあります。ある一つの同じポイントを、日本人はこう弾くけど、外国人はそう弾かない、っていうことが往々にしてあるのです。
たとえばこれ。
日本人は、ここをタメて「ファ……ラァ…ァ…」とやる演奏が多いです。私もやります。
でも外国人は「ファラーーーン」と一気に突き抜けます。
↑若き日のユッセン弟氏。イケメン。
ルプー先生もキーシン兄貴も同じ弾き方です。
日本人でも、海外で学ばれた期間の長い方はこちらのタイプが多い気がします。
全体的に、外国人の演奏はテンポ前のめり気味にサクサク進むのに対して、日本人の演奏は間合いやタメを取り入れて、「歌う」ことに重きを置くものが多く感じられます。
なので、日本人の演奏に慣れた耳には、外国人の演奏がえらくあっさり聴こえてしまうのかなぁ、と。
なんでしょうね。
醤油とソース?お吸い物と豚汁?スフレチーズケーキとフルーツタルト?
あ、もちろん全てがそうというわけではないです。アシュケナージパパの演奏などは、非常に日本人的なこぶしが回って…
こぶし!!
そう、こぶしですよ。
私たちがDNAレベルで受け継いできている日本の侘寂は、演奏にも表れるんじゃね?
っていうのが、今回言いたかったことです。
もしかしたら、大きな国際コンクールなどでは、この侘寂が敗因になることだってあるのかも知れない。
でもやはり私は、日本人の演奏好きだなぁ❤️
今日もまた推しの演奏を聴きながら家事をこなし、己の練習をし、夕方には生徒を教えます。もちろんこぶしも一緒にね♪