「笑える~こわい話」第30号

  メルマガ 2014年12月10日

 笑える~こわい話 第30号 発行 アメージュ
ブログでは語れない真実をお届けするメールマガジンです。

目 次
(1)紗依のここだけの話「一升枡の話」
(2)編集後記

紗依のここだけの話 第30回「一升枡の話」

第9号~第13号で書いたように、当時の私は病気で幽体離脱も経験していたので、当然霊も見ていたし取り憑かれもしていた。

病気はよくなったり悪くなったりの繰り返しだったため、心配した母はいろいろ効果のありそうなことを私に試した。

熱が下がらないと言えばミミズの乾燥したものを足の裏に貼ったり、吐き気が止まらないと言えばニンニクを赤い袋に入れて首から吊したり、体力がつかないと言えばわけのわからない薬草を土瓶で煎じて飲ませたりした。
とにかくいいと聞けば何でも試された。

しかし、まったく病気はよくならなかった。

母は落ち込み、時折、病院の待合室でひとり考えこむ。
そんなある日、
「どうされました?」
と、見たことがない老婆が声をかけてきた。

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