雑記#7 何のために

思い腰を上げて、何か目的を作って外出したはずなのに、当の目的を忘れてしまった私は疲れ果てて、公園のベンチで横になっていた。
「充実してんなあ。」
おもむろに開いたインスタグラムを見て、そう口にする。
かつて机を並べたはずの同期は、随分と遠くに行ってしまったように思えた。

大学を休学して北海道を離れ、東京へ帰ってきた私は日々漫然と過ごすだけで何もすることはできなかった。罪悪感から逃れるために応募したバイト先からは、いまだに連絡がない。
これまで、曲がりなりにも学問を続けてきたのにパッタリと辞めてしまった。物心ついた時から勉強しかしてこなかった。それを辞めてしまうことは、今までの人生を否定することになるのではないか、私はアイデンティティクライシスに怯えている。
日が沈み、辺りが暗くなり始めていた。今日何本めかもわからないタバコに火を灯す。

北海道との縁はもはやほとんど残っていない。いっそ大学を辞めてしまおうかというところまで来ている。
自分は何者なのか、終わらない自己問答はこれからも続く。


助けてくれると、嬉しいです。