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夢見ここち
2022年11月18日 16:27
思い腰を上げて、何か目的を作って外出したはずなのに、当の目的を忘れてしまった私は疲れ果てて、公園のベンチで横になっていた。「充実してんなあ。」おもむろに開いたインスタグラムを見て、そう口にする。かつて机を並べたはずの同期は、随分と遠くに行ってしまったように思えた。大学を休学して北海道を離れ、東京へ帰ってきた私は日々漫然と過ごすだけで何もすることはできなかった。罪悪感から逃れるために応募し