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日記は夜につけるもの?

 明日〆切の小説を書いていたら、日付が変わっていた。たった4人の集まりだけど、誰かに読んでもらえるんだから、〆切があるのはありがたいことだ。
 今書いている話のテーマは不倫で、自身初の恋愛小説だ。といっても今まで超短編しか書いていないので、構成はひどいし、年表を書いて登場人物の動きを整理してみたら辻褄は合わないし、本当に書き終わる日が来るのだろうかという感じ。
 一番の問題は二人がなかなか不倫を始めないことだ。理由ははっきりしている。男のほうが下戸という設定なのだ。素面での不倫の始め方が私にはさっぱり分からない。それで、二人は湿度高めのプラトニック状態をもう一年近く保っている。今晩もまた不倫は始まらず、主人公は婚約者の実家の換気扇の下で将来の義母と煙草をふかしている。どんな話よ。

 日記は夜に書くものなのか。朝に書くものなのか。一晩眠ると頭のなかが整理されるらしいから朝に書こうと思っていたのだが、整理のつかない夜の頭の生々しさというか、今日一日の熱がこもった汗臭さというか、そういうまとまらない日記のほうが読み返したときに面白そうなので、これからも夜に書こうと思う。
 いや、決め込まないほうがいいな。いつでもいいぞ。何度書いたっていい。日記は自由だ。


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