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冬至と2月

太陰太極図
太陰太極図(上記の画像)は実によく陰陽の世界観を表しています。
先ず、光があれば闇があるように、闇があるからこそ光がわかるように、世界は陰陽合わさって成り立っていることを示しています。
そして、陽が極まれば陰となり、陰が極まれば陽に転ずるように、勾玉のような形で変化や循環を示しています。
また何と言っても素晴らしいのは、白の中に黒点が、黒の中に白点があるように、100%の世界はないと、陽の中の陰、陰の中の陽をも示していることです。

この陰陽の世界観を知って、私は人生を楽に生きることができるようになりました。変化のない人生はない。そうわかれば、世の中とはこういうものだと大変な時でも慌てずにすみますし、また、陰極まれば陽に転ずるから必ずまた良くなるさと、心に希望を持って対処できるようになりました。

陰極まって陽となす
冬至のことを「陰極まって陽となす」といいます。冬至とは、日の出から日の入りまでの時間がもっとも短い=夜が長い日のことです。それまでどんどん日が短くなっていたのが、この日を底に日が長くなる、反転する転換点だからです。
ある日散歩しながら、冬至が来て日が長くなっていくけど、これからますます寒くなっていくんだよなぁとふと思った時、人生も同じだと気が付きました。人生のどん底を経験して反転したと思い、自らを励まして生きていても好転したとは思えない時があります。まだまだ辛い時期が終わらず、良くなるのに時間がかかるのはわかってはいても、それにしても、ますますしんどくなっているのでは?と、好転が信じられないとき。そんな時は、まだ1月が2月なのだということに気が付きました。
冬至が過ぎて反転してもますます寒くなる。それでも、日は長くなっているのです。そう思って落ち着いて周りを見渡せば、確かに好転している証を見つけることができます。自然は絶妙、本当によく教えてくれます。

自然に教わる
自然は必ず変化しています。春がくれば夏が来て、秋、冬と。そしてどんなに寒く過酷な冬が来ても、必ずまた春がくるのです。明けない夜はありません。陰が極まれば必ず陽に転じるのです。私たち現代人は変化を厭い、自然をコントロールしすぎたようです。しかし、自然は変わらずあり続けています。私は海岸近くに暮らすようになって、自然を身近に感じるようになりました。日の入りの時間はかなり変化します。都会で働いていた時は、オフィスを出るときはいつも暗くなっているので、その変化に気が付きませんでした。蛍光灯の明るい部屋をでれば、外は暗いものだったのです。
そして、日の入りの太陽の位置もかなり動いていることを知りました。地球って動いているのです。私たちは静止していると思っていいるときも、地球は動いています。

人生を平坦にする努力より、変化に柔軟にのる
私たち現代人は科学の力で変化を均してきました。それは確かに生きやすくしてくれました。一方、変化を過度に恐れるようになりました。
思えば私の生きかたは、変化しないように、想定外のことが起きないように、そのための努力に多くの時間を割いてきました。しかし変化は必ず起きるのです。なので、変化を起こさないということに膨大でかつ無駄になる努力をするより、変化が起きた時柔軟に対処するしなやかな生き方のほうが、実際の作業も感情の疲弊も少なく、エネルギー効率の良い生き方とわかるようになったのです。

もう一度言います。今しんどい人、もう底は過ぎたと思っているのに、努力しているのに、なかなか好転したと思えない人。もっときつくなっているのではと感じている人。今は1月、2月なのです。厳しい寒さに凍えそうになっても、気が付けば日差しのぬくもりが以前より届いているのです。自然はよく出来ています。私たちがすることは、自然に竿刺さず、宇宙を信頼して流れに身を任せることなのです。


追記~ずっと冬の人もいるよね~そんな時は。。
冬至と2月のお話会をしたとき、こんな感想をいただきました。
「たしかに春夏秋冬季節は巡るけど、なかには波乱万丈な人やずっと冬の人もいますよね。でも、今日雪が降って、ずっと冬だとしても、雪の日もあれば穏やかな暖かい日もあるって気づきました」

あぁ、この方も自然から学ばれている。
そうなのです、どんな環境でも、一本調子に悪いわけではないって。

とはいえねぇ、そうなんですよ。ずっと冬の人もいますよね。そんな人生にあたったら辛いけどないとはいえない。そんな時はどうするか。
「まぁ、赤道付近に住んでいる人もいれば、北極や南極付近に住んでいる人もいますものね」と、その時は返したのですが。

そうしたらね、さっきそこからの脱出方法が閃いたんです。引っ越せばいいやんって。
寒いところが嫌なら暖かいところへ。
波乱万丈が嫌なら穏やかな土地へ。

物理的な引っ越しでもいい。例えば、職場を変えるとか。
精神的な在り方を変える引っ越しでもいい。ここらへんは、後日感情について書いていきます。

自分の生きたいところに、居場所を変えましょ!

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