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五感

久しぶりに子供たちと食事に!

亡くなった主人の誕生日です。最近見つけたお店で、娘は初めてでした。

一つづつ出して頂くお料理に、嬉しそうに微笑む娘の顔を見て、久しぶりに幸せな気分になりました。父が大好きだった娘です。きっと、主人もうれしそうに笑っていたでしょう。おなかも、心も満腹になりました。

人間に備わっている五感。

今、どんどん感覚が失われているような気がする。

視ること。聴くこと。においを嗅ぐこと。味わうこと。触れること。

食事をするということは、この全てを感じられる。そして、美味しいものを頂くと幸せな気分になる。お店を出るときは、みんな笑顔でそのおもてなしに感謝する。

生まれた時には、誰もが鋭い感覚を持っているという。それは、生きていくのに身を守る必要なもの?現代は、とても安全で守られているから特に都会に住んでいると感覚が失われてしまうのか・・・

子供達の小さい頃から、なるべく自然に触れる機会を大切にした。ある時、京都の有名な旅館に子供達を連れて泊まった。旅の疲れを癒してと、お客のつく時間に檜のお風呂にはお湯が沸いている。何とも言えないいい湯加減でお湯が柔らかい。檜のお風呂は冷めないのだそうだ。汗を流して庭を眺めているとパラパラ・・・雨の音だ。まるでお芝居で使う雨音と同じ!マンションで暮らす私達は、雨が降っているのも分からない。この雨の音を子供達に聴かせたかったのだと、主人が言った。覚えているかしら。

五感を研ぎ澄まそう。そして、第六感のはたらくように。