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【LIFE】いろんな国のジェンダー観の話

語学学校にいると、色々な国の人がいて様々な価値観や文化を体験します。今回は最近感じたジェンダー観についてまとめました。

あくまでも私の周りの友人たちの話なので、必ずしも、この国の人たちが全員そうである、というわけではないということを前提にお願いします。


◾️ブラジル女子のウーマンパワー

「女性の活躍」についてディスカッションするクラスがあり、いろいろな国の人の話を聞きました。

中でも印象的だったのがブラジル。
ブラジルは日本同様男性優位が問題らしく、20代〜30代のブラジルの女性たちは私たちが変えていく世代だと口を揃えて言っていました。

ブラジルの女の子たちは普段からめちゃくちゃよく喋るし、ディスカッションや授業中もかなり積極的なので、男性優位のイメージがなかったのですが、社会においては日本と同じような感じだそうです。

以前、「格闘技をする女性についてどう思うか」というディスカッションクラスがあり、
ロシア人と台湾人の男性(20代後半)が「筋肉がある女性は好きじゃないから女性の格闘技は嫌い」という発言した際、
ブラジルの女性たちに「なぜ?なぜ筋肉がある女性が嫌いなの?女性らしさってこと?どうしてそう思うの?」とめちゃくちゃ問い詰められていました。
この辺りにも各国のジェンダー観が見えて来ます。

また、驚いたのが、ブラジルで大学を卒業して社会進出している女性たちは仕事をしながら、女性が働く機会を助けるボランティアに参加していたり、シングルマザーのボランティアに参加しているなど、そういった社会貢献をしている女性が多いそうです。めちゃくちゃかっこいいですよね。私も見習わないといけないと感じました。


◾️アジア諸国のジェンダー観

31歳の台湾人の男性がいて彼はいい子なのですが、ある時一緒に飲んでいたらで「僕はゲイが嫌いだ」と言ったので
「なぜ?」と聞いたところ
「軍隊(台湾には兵役がある)にいた頃、隊長がゲイで気持ち悪かった」と言いました。

それに対して日本人の大学生女子が
「それはあなたがとても魅力的だということで、女性に好かれることと何も変わりはないよ?」
と言ったことが印象的で、素敵だなと感じました。

また、韓国の大学生たちも同様で、上海出身の男の子がゲイだと知った際も、「そんなことは別に普通だよ〜君は君でしょ〜」と言っていました。

一方で別の25歳の台湾の友人は、ゲイやレズビアンに対してあまり理解がないので、台湾のジェンダー観はまだ発展途上なのかもしれません(私の周りの友人がたまたまそうなだけかもしれないですが)

とはいえ日本だけでなく、各国のZ世代の意識の進み具合というか、彼らに取っては本当にただ当たり前なことなのかもしれないのですが、とても素晴らしくて羨ましい。

語学留学に来ている日本人の大学生は、ナショナリティ、ジェンダー観がフラットでダイバーシティな学生がすごく多いと思います。

◾️メイクやファッションは女性だけのもの?
日本の若い世代の間でも男性のメイクやジェンダーレスファッションがトレンドになりつつありますが、この点においても各国で認識が異なります。

やはり韓国の若い世代の間では自分がするかしないかはさておき、男性がスキンケアやヘアメークをする事は当たり前みたいです。
台湾はそうでもなく、中国(主に上海)ではトレンドだとか。

南米は「男らしさ」を大事にするのでメイクするなんて考えられないらしいですが、ヨーロッパでは理解はされるそう。

アメリカでは、SEPHORAやULTAといったコスメティックショップの広告に普通に男性や同性のカップルが登場しています。

ZARAは、オンラインストアで男性モデルが女性のアイテムを着用している写真が出ています。ユニセックスな雰囲気の洋服などはめちゃめちゃかっこいい写真になってます。

アメリカに来る前、日本は全てが遅れているんじゃないかと思っていたのですが、他の国の話を聞くと意外とそうでもなく、着実に動き出してはいると思います。

欧米諸国に比べたらまだまだですが、これからどんどん変わっていってほしいです。

今回書いた内容は、あくまでも私の周りの小さなコミュニティでヒヤリングした話なのでご注意ください。

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