寝落ちの幸福

AM 1:45。今夜も寝落ちしてしまった。お風呂もまだなのに。付けたままのコンタクトはガビガビでまともに目も開けられない。あ、そういえば洗濯機も回してたんだっけ？最悪…昨日あんなに寝落ちしないって心に誓ったばかりなのに。また同じことを繰り返している。

毎日21時半には絵本の読み聞かせを終えて、息子を寝かしつけるため薄暗い寝室に入り、一緒にベッドに横になる。息子は大好きなトトロのぬいぐるみを抱いて、私の顔を見つめてニコニコ笑ったり、天井を指差してそこに映る影を不思議がったりしながら、気づけばすぐに寝息を立て始める。私はその様子を隣で見守るのが大好きだ。

寝顔は天使だとよく言うが、まさにその通り。泣かず、喚かず、暴れず、物を投げず、麦茶をわざとこぼさず、冷蔵庫の中のトマトを勝手に丸かじりせず、穏やかに眠っているだけの息子のなんと可愛いことか！

今日も一日が終わった。よく頑張った。夫の帰宅が遅くて完全ワンオペだったけどなんとか乗り切った。ようやく横になれた。肌寒くなってきたからニトリのNウォームの毛布が良い仕事をしている。このまま少しだけ目を閉じてみたらどうだろう。いや、洗濯機も回しているし今日は絶対に寝落ちするわけにはいかない！でも10秒だけなら？できる気がする。今日の私は自信がある。昨日あれだけ寝落ちしないと心に誓ったばかりだし、言ってもそんなに眠いわけじゃない。よし10秒。10秒だけ許可しよう。
…最高だ！目を閉じるだけで疲労感が10倍速で回復していく！隣にはスヤスヤ眠る可愛い息子、暖かい毛布、心地よい照明、そこで目を閉じたら極楽に決まっている。隣の部屋からは帰宅したばかりの夫がおもちゃを片付ける音が聞こえて来る。えらいえらい、あなたもようやく気が効くようになってきたわね。お仕事ご苦労さん。
あぁ、このまま眠れたらどんなに幸せだろう。この世の幸福の寄せ集めみたいな瞬間。まぁ寝ないけど。絶対に寝ないけど。思ってみただけだし。はいはい、だから寝ないって。
そういえばもう10秒経った？まだ経ってない？？すっかり数えるのを忘れていた。仕方ない、忘れていたんだから。ノーカンノーカン。ということでここから改めて仕切り直し！1、2、3、4、5、6、7…

そうして結局寝てるわけなんです。