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ジェンダー日記#31 いのまたむつみさんの絵に出会って変わった価値観

昨日の仕事帰りのバスの中で、いのまたむつみさんの訃報をツイッターのトレンドで知ってしまった。
すごくショックで、真偽をたしかめようと、ニュースサイトを確認するとどうやら本当だった。

テイルズシリーズで有名かもしれないけれど、小学生か中学生だった当時、小説ドラゴンクエストシリーズのイラストレーターだった彼女。

綺麗な瞳が特徴で、吸い込まれるような繊細な絵だった。

特にドラゴンクエストⅣの小説がお気に入りだったけれど、その理由には、彼女が描いた勇者(ユーリルという名前だった)が、とても中性的で、綺麗な男の子だったから、というのがあった。

作者の久美沙織さんの文体、表現ととても合う絵だった。

イラストを描くのが好きだった当時、何度もいのまたさんが描いたキャラクターを模写しつづけた。

私にとって、彼女が描く勇者ユーリルが好きだったのは、「綺麗な、可愛い男の子がいてもいいんだ」と思わせてくれたからなのかもしれない。

私にとって、この出会いは、私の価値観を大きく変えてくれたんだと思う。
それまで蓋をしていた、「男だけれど、自分も綺麗に・可愛い存在になりたい」という自分の気持ちに気づくきっかけになったように思う。

この間、実家から持ち帰った小説ドラゴンクエストⅣ。全巻は見つからなかったけど、いのまたさんの描く勇者やデスピサロがとても綺麗で幻想的だ。

ご冥福をお祈りいたします。

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