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劣等感(続き)

さきのnoteにも書いたけど、私の劣等感は「胸」にある。

裸になったときのことはさておいて(それもかなり心を抉るのだけれど)、とにかく異性装していて、ブラをしても、不格好極まりない。もともと私は競泳選手で、肩幅がかなり広い。イソフラボンサプリ、今はプエラリアのサプリを飲んでいるけど、体つきは全体的に脂肪がついてきた(良く言えば女性的なフォルムに近づいた)と言えるけど、胸だけは、かつて私についていた、「胸筋」と大差ない。それが脂肪になっているだけで、裸になった自分を鏡で見るとよく分かる。痛感する。あぁ、私は偽物だ、と。

ホルモン療法を受ければ、胸だけは女性の第2次性徴と同じ経過をたどるようだ。乳腺も発達し、乳首も発達する。でも、私はそうじゃない。偽物の脂肪をぶら下げるまがい物。

服を着ても、逆にブラを付けていると不格好にみえる服もある。もうつけなくてもいいや。階段降りるとき痛いけど、所詮本物でもなし。

代わりによく褒められるのは(仲がとてもいい女性の同僚の先生がいる)、身長があるからロングスカートやワンピースが似合うと褒められることと、か。

かといって膝丈のスカートを履ける勇気もない。負ける。そもそも男だし勝ち負けの問題ですらないのだけれど。でも、自分を許せないから履かない。

劣等感は、消えると思った。少なくなると思った。服もアクセもつけて、完全に埋没するのは望んではいないけれど、男の部分が残っててもいいから、ちょっとでも近づきたいと思ってたし、近づけると思ってた。

でもなー、今は劣等感は増している気がしてならない。

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