支え合った思い出

私は、「小説家になろう」で活動しています。

その中で、とても深く支え合い、交流したユーザーさんがいました。

家人が躁鬱を発症し、私も鬱になり、そんな辛い時期でも、その方といろんな、他愛ないことをやりとりする、その時間が私の空虚を埋めてくれました。

でも時代の流れか、その方は理由がありガラケーをずっと使っていて、それで投稿も私とのメッセージのやりとりもしていたのですが、運営からガラケーでの投稿ができなくなる決定が出ました。

最後のメッセージは、本当に何気ないやりとりで途絶えていました。

私は当時、本当に余裕がなくて、長男の急性骨髄性白血病のことで手一杯で、ブログ経由で１、２回、コメントやメッセージをもらっていたのですが、久しぶりだねー、とか、元気にしてるー？とか、そのくらいの内容を交わして、そのままになっていました。

あれほど支えてもらっていて、私はものすごく薄情だったに違いありません。

それが、この間、私のなろうのアカウントにログインして、メッセージを本当に久々に読み返していくうち、どうしてもその方と連絡がとりたくなり……。

あらゆる形跡を辿って、なんとかその方のブログを見つけることができた時、わななきました。

どうしたらいいんだろう。なんて声をかければ？いまさら虫がよすぎないか？

でも、正直ないまの気持ちをDMで送って、するとすぐに返信を頂きました。

やはり、すれ違いゆえ、その方も私には声をかけるべきでないと思わせてしまっていました。その方からの私のブログへのメッセージに気付かず、無視した形になっていたことを初めて知りました。

ゆとりの無さは、友情も壊すのだと、痛感しました。後悔しました。

その事を謝り、許してくれるなら、 また以前のように呼び合いたい、と。そう書き、その方と無事仲直りすることができました。

ネットで繋がれる時代。でも、それでもそうじゃない場合もある。私とその方との関係がそうでした。

一旦途切れ、連絡手段も失ったと思い込んで沈んでいましたが、私に原因があると知り、後悔して。

でも、いま、こうして再び繋がることができました。

その方とは、画面越しの友情関係。直接あったことは、この５年間、一度もありません。でも、それでも、私とその方は、確固たる思いを共有しています。確かに友情と呼べるものがあると思っています。

かけがえのない、代わりなんていない存在。
たとえ画面越しの友情でも、私は取り戻すことができて、心から嬉しく思っています。

ここでは明かせないその方。

私の勝手を許してくれてありがとう。
また前のように接することができて、本当に感謝しています。

願わくば、ずっとこの友情が続きますように。
今度こそ。