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sayaric
2021年2月28日 19:04
中学1年生の沙里はその一瞬で恋に落ちた。それは夏の夜、友達4人でチケットをもらって観に来た満員の観客で赤く染まるスタジアムだった。バックスタンド、1番前で見ていた彼女の前を颯爽とサイドラインに沿うようにして駆け抜ける一人の選手に目を奪われた。その、ボールが来るか分からないのに、全速力でゴール方向に向かって走っていく姿が途方もなくかっこよくて、今までに感じたことが無いくらい彼女の胸はドキドキしてい