#349 夏合宿開始

僕は気になる子に買ってきたお土産はネックレス。青い石で花をモチーフにしたもの。僕は初めて女性に個人的に送るプレゼントだった。
他にお菓子も一緒に買ってきた。その子にお土産を渡すととても喜んでくれた。話も弾んだので僕は勝手に手ごたえを感じていた。
その子と別れた後も僕は高揚感に包まれ、上機嫌で家に帰る。
次その子と会うのは数日後に行われるラグビーサークルの夏合宿。
その合宿へ向け、トレーニングにも精が出た。
気になる子との関係が発展した事とニュージーランドで掴んだ希望と自信を胸にわくわくしていた。
数日後、早朝にラグビーサークルの夏合宿出発。何人かで乗り合わせで先輩が運転する車で長野県菅平へ。
菅平はラグビー合宿のメッカ。高校、大学、社会人チームが一斉に集う聖地とも言える場所。僕は初めて行く菅平が楽しみだった。
高校時代は春は埼玉県で合宿。夏は校内合宿だったので縁の無かった菅平。
関越自動車道を通り、軽井沢を越えると菅平が近くなる。
途中でサービスエリアによりつつ、目的地に着実に近づいていた。
サービスエリアでは同じくラグビーの合宿へ向かっていると思われる団体を目にした。
菅平に着くと宿泊するホテルへと向かった。その途中でラグビーグランドが無数にあり、どこかのチームが練習や試合をしている光景が見られた。
ホテルに着き、部屋に荷物を置きに行ってから昼食。昼食後、少し休憩を取ってから午後に早速練習試合がある。
僕はニュージーランドでの成果を披露すべく、張り切っていた。
数日前にお土産を渡した気になる子も来ている。
時間が来ると準備をし、グランドへ。
対戦相手は東京大学のラグビーサークル。僕は14番右ウィングで出場。
試合自体は快勝し、僕も独走トライを含む2トライ。
しかし気分が浮ついていたのか右足の弁慶を打撲。
無念の途中交代となった。始まったばかりの夏合宿に暗雲が立ち込めた。
ホテルに戻り、すぐに足を冷やした。なんとか休まずに乗り切るつもりだった。
続く…



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