#341 敬意の尊さ
国技であるラグビーの代表チームを大事にする思いが大歓声となり、イーデンパーク場内に響き渡っていた。
お互いの国の国家斉唱が行われ、テストマッチへの期待感がより高まった気がした。
そして試合開始前にニュージーランド代表オールブラックスの試合前に行う戦いの踊りであるウォークライが行われた。ハカと言われる同国の先住民であるマオリ族の伝統的な踊りである。
黒いジャージを纏ったニュージーランド代表選手達の闘志漲る舞は迫力あるものだった。
ハカが終わると間もなくして試合が開始された。
試合開始からニュージーランド代表が躍動し、トライを重ねていった。
西サモア代表も必死のディフェンスで食い下がるもニュージーランド代表が徐々に点差をひろげていった。
後半になり、少し膠着した展開にはなったが終わってみればニュージーランド代表の快勝となった。
初のテストマッチ観戦を第1回ラグビーワールドカップ決勝の舞台となっイーデンパークでしかもその時の優勝チームであるニュージーランド代表の勝利を観ることができた。
僕は大満足でラグビー場を後にした。
NZ式ラグビー・スクールの5日目はオークランドのトップチームの練習見学とニュージーランド代表対西サモア代表のテストマッチ観戦というラグビーを観る一日となった。
ニュージーランドにおいてラグビーは国技であり、とても大切にされているスポーツであることが今回良く分かった。
至る所に芝のグランドがあり、休日になると幼児から大人まで幅広い年齢層のカテゴリーでラグビーが行われている。
日本の国技は相撲であり、相撲に関しては限られた人によって行われるものだ。ニュージーランドのラグビーの様に老若男女が行っているものではない。
国技に対する捉え方にも日本とニュージーランドでは大きな違いがあることが分かった。
国民の多くから尊敬を得ているオールブラックス。そのステータスの高さは羨ましさすら感じるものだった。
続く…
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