#316 楽しいの定義

ラグビーサークルでの週1回の練習では体力的な部分での向上が見込めないと思い、僕は週4のジムでのウェイトトレーニングと週4のラン(有酸素・無酸素共)を行った。ランは家の近くにある大きな公園内に陸上用のトラックがあったのでそこまでジョギングして、陸上トラックでダッシュやインターバルトレーニングを行った。
東京には僕が住んでいた北海道よりも公園が多くあることに驚いた。北海道に住んでいたころは東京は人が多く、自然もすくないというイメージをテレビなどの情報から持っていた。確かに人は多いが、街中や大きな公園にたくさんの緑が見られた。
実際に住んでみて、先入観や思い込みだったことが結構あることに気付かされた。
ラグビーサークルでの練習は走力アップの為に必要なフィットネスメニューをやることはほぼ無かった。高校時代に試合前に行うウォーミングアップの様な練習をひたすら行う感じだった。
僕は高3以来振りに本格的なウェイトトレーニングを行い、少しずつではあるが筋力も付いてきて、体重も戻ってきた。少しでも早く筋力アップに効果的と考え、初めてプロティンパウダーを摂取し始めた。
(現在、健康志向の高まりと共に一般的になったプロティンだが、この頃は一部限られたアスリートとかボディビルダーなどの利用が主だった。その為、種類も少なく、プロティンは飲みづらくてあまり美味しくないという物が多かった。)
週1回の練習参加と月2回位ある練習試合だけで、ラグビーが上手くなる気がしなかった。その辺りに危機感を感じていた。
ラグビーサークルでは楽しくラグビーをやろうと先輩たちは口を揃えて言っていた。僕は楽な練習をやって、なんとなく試合を行うことが楽しいことには繋がらないと感じていた。勝つために上手くなるために強度の高い練習を行うことで得られる達成感や充実感が楽しいに繋がるものだと思っていた。
僕は花園で感じた大きな舞台で活躍することを叶える為に、ラグビーの高いレベルの大学を目指した。
続く…

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